四字熟語

凛然りんぜん

態度や姿が引き締まって、りりしく威厳のあるさま。もとは寒さがきびしく身が引き締まるさまを言う語で、そこから気持ちや態度の引き締まりに転じた。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ人の姿勢を評する語として、称える挨拶に収まりがよい
部活姿勢を掲げる語として短く、具体的な行動と並べやすい
面接自称すると、見え方を自分で採点しているように響く
注意: 外から見た姿の張りを言う語。自分について「凛然としています」と述べると、見え方を自分で採点しているように響く。

そのまま使える例文

スピーチ

表彰式の挨拶で「彼女は最後の一投まで凛然としていました」と述べた。

スピーチ書き初めに「凛然」と書き、結果が出ない時期ほど姿勢と挨拶を崩さない、という意味を添えて掲げた。
反対意見の並ぶ会議で、彼は凛然と自分の案の根拠を述べた。
霜の朝の空気は凛然として、歩くだけで背筋が伸びた。

深掘りに備える — 由来

出典: 劉禹錫『蜀先主廟』「天地英雄気、千秋尚凜然」

特定の故事や人物の言葉としての出典は特定されていない。ただし語の来歴は辞書ではっきりたどれる。

聞かれたら: 「劉禹錫『蜀先主廟』「天地英雄気、千秋尚凜然」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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特定の故事や人物の言葉としての出典は特定されていない。ただし語の来歴は辞書ではっきりたどれる。「凜(凛)」はもともと寒さがきびしいことを表す字で、精選版日本国語大辞典も「凜然」の第一義を「寒さのきびしいさま」とし、『史記抄』(1477年)の「盛夏に凜然たり、さるほどに寒門と云ぞ」を用例に挙げる。「勇ましくりりしいさま」の用例はそれより後で、同辞典は『両足院本山谷抄』(1500年頃)の「壮気凜然たるほどに、文章もちとも衰へぬぞ」を挙げる。寒気で身が引き締まる感覚が、そのまま気持ちや態度の引き締まりへ移った語だと分かる。漢詩の用例としては、普及版字通が「凜然」の項に劉禹錫『蜀先主廟』の「天地英雄気、千秋尚凜然」——天地をふるわせた英雄の気は、千年を経てなお凜然としている——を引く。劉備を祀る廟を訪れて詠んだ句で、この語がまず「その場の空気の張り」を指してきたことがよく表れている。

似た語と間違えない

凛然態度や姿が引き締まって、りりしく威厳のあるさま。
質実剛健飾り気がなく誠実で、心身ともに強くたくましいこと。
毅然
凛乎

「毅然」が意志を曲げない態度を指すのに対し、「凛然」は意志の中身には触れず、姿勢や場の空気の引き締まりを言う。「質実剛健」が飾らない中身の強さまで含むのに対し、凛然は見た目の張りに重心がある。「泰然」が動じない落ち着きを指すのに対し、凛然には寒気に由来する緊張感が残る。

対義語: 狼狽、柔弱

こんなシーンで使う

人の立ち居振る舞いを評する挨拶や、姿勢を掲げる書き初め・スローガンに向く。聞き手には「場が乱れても崩れない人」という像が届く。ただし凛然は内面の決意ではなく、外から見た姿の張りを言う語なので、自分について「凛然としています」と述べると、見え方を自分で採点しているように響く。自分に使うなら「凛然とありたい」という形にし、崩れそうになった場面で何を崩さなかったのかを添えたい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

凛然の類義語は?
質実剛健、毅然、凛乎
凛然の由来は?
特定の故事や人物の言葉としての出典は特定されていない。ただし語の来歴は辞書ではっきりたどれる。
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