矜持(きょうじ)
自分の能力や立場をすぐれたものとして誇り、それを保ち続ける気持ち。誇り、プライド。慣用読みで「きんじ」とも読む。
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そのまま使える例文
面接で「矜持を持って働きたいと考えています」と答え、前職で手を抜けと言われた点検を最後まで規定どおり行った経験を続けて話した。
深掘りに備える — 由来
精選版日本国語大辞典は「矜持・矜恃」の項に、漢籍の出典として『呉志』(『三国志』呉書)陸遜伝を挙げる。そこでは劉備軍を迎え撃つ呉の諸将が「諸将軍は或いは是れ孫策の時の旧将、或いは公室の貴戚にして、各自矜恃し、相ひ聴従せず」——古参や公室の縁者であるそれぞれが自分を誇って、互いに命令を聞かなかった——と描かれ、若い陸遜が剣に手をかけて彼らを制する場面へつながる。
聞かれたら: 「『三国志』呉書・陸遜伝に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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精選版日本国語大辞典は「矜持・矜恃」の項に、漢籍の出典として『呉志』(『三国志』呉書)陸遜伝を挙げる。そこでは劉備軍を迎え撃つ呉の諸将が「諸将軍は或いは是れ孫策の時の旧将、或いは公室の貴戚にして、各自矜恃し、相ひ聴従せず」——古参や公室の縁者であるそれぞれが自分を誇って、互いに命令を聞かなかった——と描かれ、若い陸遜が剣に手をかけて彼らを制する場面へつながる。「矜」は誇る、「持」(恃)は保つ・たのむという字義を持ち、二字で自分の価値を高く持し続けることを言う。同辞典が語釈に「自分の能力をすぐれたものとして、他に誇ること。尊大、荘重な態度をとること」と両面を並べているとおり、この語はもともと誇りが過ぎた状態まで射程に入れていた。日本語の文献では伊藤仁斎『童子問』(1707年)の「専持敬者、特事矜持、外面斉整」が同辞典の挙げる早い用例で、ここでも外面を整えることと並べて語られている。読みは本来「きょうじ」で、「きんじ」は慣用読みだが、萩原乙彦『音訓新聞字引』(1876年)に「矜持 キンヂ タシナミ」とあり、この読みも新しいものではない。
似た語と間違えない
「気骨」が権力や圧力に屈しない強さを指すのに対し、「矜持」は他人との対立を前提にせず、自分の基準を保ち続ける側を言う。「誇り」が感情一般を広く指すのに対し、矜持は「持(恃)」の字が示すとおり、保ち続ける態度まで含む。「自負」は能力への自信を指し、それを守るために何かを我慢する含みは薄い。
対義語: 卑屈、追従
こんなシーンで使う
仕事や立場に対する誇りを述べる場面、他者の姿勢を称える挨拶に向く。聞き手には「安易なほうへ流れない人」という像が届く。ただし辞書の語釈が「尊大、荘重な態度をとること」まで含むとおり、この語は誇りが過ぎた状態も指す。自分について使うなら、誇りを守った結果として何を損したか——時間、評価、楽な選択肢——まで話せると、自賛に寄らずに済む。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 矜持の類義語は?
- 気骨、独立独歩、自負
- 矜持の由来は?
- 精選版日本国語大辞典は「矜持・矜恃」の項に、漢籍の出典として『呉志』(『三国志』呉書)陸遜伝を挙げる。そこでは劉備軍を迎え撃つ呉の諸将が「諸将軍は或いは是れ孫策の時の旧将、或いは公室の貴戚にして、各自矜恃し、相ひ聴従せず」——古参や公室の縁者であるそれぞれが自分を誇って、互いに命令を聞かなかった——と描かれ、若い陸遜が…