四字熟語

慧眼けいがん

物事の本質を鋭く見抜く、すぐれた眼力・洞察力。もとは仏教語で、その場合は「えげん」と読み、一切の現象は空であると見抜く智慧の目を指す。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
スピーチ人の見立てを称える挨拶にそのまま収まる
面接自分の強みとして使うと自賛に聞こえるため、他者を評する形にしたい
注意: 他人の見立てを褒める語で、自分について使うと自賛に響く。

そのまま使える例文

スピーチ

送別の挨拶で「部長の慧眼がなければ、この企画は初回の会議で消えていました」と述べ、そのとき指摘された一行を紹介した。

面接面接で、当時の上司の慧眼に気づかされた失敗として、自分が見落としていた前提を具体的に説明した。
発表当時の批評はどれも酷評だったが、この一本だけが作品の核心を言い当てており、いま読み返すと慧眼と言うほかない。
彼女の慧眼のおかげで、契約書のこの一行が後で問題になると、署名前に気づくことができた。

深掘りに備える — 由来

出典: 『大智度論』巻三十三

特定の故事に由来する語ではなく、もとは仏教語である。認識のはたらきを目にたとえて五種に分ける「五眼」——肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼——の三番目がこれで、『大智度論』巻三十三に説かれる。

聞かれたら: 「『大智度論』巻三十三に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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特定の故事に由来する語ではなく、もとは仏教語である。認識のはたらきを目にたとえて五種に分ける「五眼」——肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼——の三番目がこれで、『大智度論』巻三十三に説かれる。ここでの慧眼は「えげん」と読み、二乗の人がそなえる、一切の現象は空であると見抜く智慧の目を指す。精選版日本国語大辞典も「え‐げん【慧眼・恵眼】」を別項に立て、『法華義疏』(七世紀前半)序品の用例を引く。「けいがん」と読むときは日常語で、同辞典は「さとい眼力。鋭い活眼力。物事の本質を鋭く見抜く洞察力」と釈し、中村正直訳『西国立志編』(一八七〇‐七一年)の用例を挙げる。字の側から見ると、「慧」は形声で声符は彗。普及版字通は彗に彗星のようなほのかに光るものの意があるとし、訓義を「さとい、かしこい、あきらか」「ちえ」とする。同じ読みの「炯眼」は鋭く光る目が原義の別語だが、辞書では慧眼の言い換えとして並べて示される。

似た語と間違えない

慧眼物事の本質を鋭く見抜く、すぐれた眼力・洞察力。
炯眼
明察
洞察

「洞察」が考えて掘り下げる過程を指すのに対し、「慧眼」はその人にそなわった目そのものを指す。「明察」は個々の判断が的確だったことを言うのに対し、慧眼はその判断を生んだ見る力のほうに重心がある。「炯眼」はほぼ同義で辞書でも言い換えとして並ぶが、字の原義が「鋭く光る目」であるぶん、視線の鋭さの側に寄る。仏教語の「えげん」まで含めると、慧眼はもともと「表に見えているものの向こうを見る」目であり、目端が利くという意味の器用さとは別の語である。

対義語: 節穴、浅慮

こんなシーンで使う

人を称える挨拶や紹介、書き言葉での評価に収まる語で、聞き手には「見えていなかったものを先に見た人」という像が届く。ほぼ例外なく他人の見立てを褒めるときに使う語なので、面接やESで自分の強みとして「私の慧眼は」と言うと、実績の裏づけがあっても自賛に聞こえやすい。自分側で使うなら、誰かの慧眼に助けられた話として、その人が何を言い当てたのかを具体的に添えると、見る目の中身まで伝わる。褒め言葉として強い語なので、当たり前の判断に対して使うと大げさに響く点にも注意したい。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

慧眼の類義語は?
炯眼、明察、洞察
慧眼の由来は?
特定の故事に由来する語ではなく、もとは仏教語である。認識のはたらきを目にたとえて五種に分ける「五眼」——肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼——の三番目がこれで、『大智度論』巻三十三に説かれる。
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