花前月下(かぜんげっか)
花が咲き月が輝く、男女が愛を語らうのにふさわしいロマンチックな情景。
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そのまま使える例文
結婚披露宴の祝辞で「花前月下という言葉のような時間を、これからも重ねてください」と述べた。
深掘りに備える — 由来
由来には二つの説がある。一つは唐の白居易の詩「老病」の「昼聴笙歌夜醉眠、若非月下即花前」(昼は笙の音と歌を聴き、夜は酔って眠る。
聞かれたら: 「一説に白居易「老病」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。
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由来には二つの説がある。一つは唐の白居易の詩「老病」の「昼聴笙歌夜醉眠、若非月下即花前」(昼は笙の音と歌を聴き、夜は酔って眠る。月の下でなければ花の前にいる、の意)に基づくとするもので、漢典の成語欄がこれを出処に挙げる。ただし原詩の句は「月下即花前」の形で、四字の成語そのものではない。もう一つは明の胡文煥が編んだ戯曲選集『群音類選』所収「紅葉記」の「花前月下、幾度か消魂す。未だ多情の面を識らず、空しく涙痕を遺す」を書証とするもので、台湾教育部『重編国語辞典修訂本』がこれを引き、本来は景色の幽美な環境を指し、のちに多く男女が密会して情を語る美しい情境を指すようになったと説く。同辞典は語順を変えた「月下花前」も見出しに立て、元の喬吉『両世姻縁』や明の高濂『玉簪記』の用例を引く。なお日本の主要な国語辞典・四字熟語辞典(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語辞典オンラインなど)には見出しを確認できず、中国語の成語として使われる表現である。台湾教育部の『成語典』にも正文の見出しはない。
似た語と間違えない
「月下花前」は語順を変えた同じ語で、台湾教育部『重編国語辞典修訂本』と漢典がともに「也作(〜とも書く)」として結ぶ。「月下風前」も両辞典が相似詞に挙げる語で、月の下・風の前という静かな情景を言う。字面の似た「花朝月夕」は陰暦二月十五日の花朝と八月十五日の月夕、転じて気候のよい時節や良辰美景を指す語で、辞典が花前月下の類語に挙げるものではなく、男女の語らいという含みもない。漢典は「花前月下」を情を語らう場所を指す語とし、「月下花前」にはよい意味を含むと注する。
こんなシーンで使う
文章や手紙で、恋人や夫婦が過ごす美しい情景を言い表す語として使える。読み手には風情を汲んだ表現として届くが、日本語として定着していない語なので、口頭で使うと意味が伝わらないおそれがある。書き言葉で、情景の説明を添えて使うのが無難で、祝辞で使うなら「花の前、月の下で語らうという意味の言葉です」と一言添えると聴衆に情景が立つ。恋愛の場面に限られる語なので、仕事や目標を語る場面には向かない。白居易の詩を由来として紹介するときは、漢典が挙げる一説にとどまること、原詩は恋ではなく老いた自分の暮らしを詠んだものであることを承知しておきたい。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 花前月下の類義語は?
- 月下花前、月下風前
- 花前月下の由来は?
- 由来には二つの説がある。一つは唐の白居易の詩「老病」の「昼聴笙歌夜醉眠、若非月下即花前」(昼は笙の音と歌を聴き、夜は酔って眠る。