四字熟語

以心伝心(いしんでんしん)

言葉に出して説明しなくても、心と心で通じ合うこと。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スピーチ長い付き合いの二人や仲間を称える祝辞に向く
注意: 「以心伝心」を理由に確認や説明を省く姿勢に聞こえないよう、仕事の宣言では使い方に注意。

そのまま使える例文

スピーチ

結婚式のスピーチで「長年連れ添った二人は、以心伝心で呼吸が合っています」と祝った。

面接面接で「部活では、声を出さなくても意図が伝わる以心伝心のプレーを目指し、まず毎日声に出して確認し合いました」と答えた。
経験を重ねたチームは、細かな指示がなくても以心伝心で動けるようになる。
「以心伝心を期待せず、頼みごとは言葉にしよう」と新しい職場で決めた。
二人で長く営んだ店は、注文の仕草だけで次の一品が出る以心伝心の間柄だった。

深掘りに備える — 由来

出典: 『六祖壇経』行由品「法則以心傳心、皆令自悟自解」

本来は禅宗の語で、文字や言葉を使わず、悟りの内容を師の心から弟子の心へ直接伝えることを指す。ブリタニカ国際大百科事典は「唐の禅僧、慧能に始まる言葉」とし、禅宗の語録『六祖壇経』行由品には、五祖が慧能に法を授ける場面で「法則以心傳心、皆令自悟自解」(法は心から心へ伝え、皆が自ら悟り自ら解するようにさせる)という一節がある。

聞かれたら: 「『六祖壇経』行由品「法則以心傳心、皆令自悟自解」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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本来は禅宗の語で、文字や言葉を使わず、悟りの内容を師の心から弟子の心へ直接伝えることを指す。ブリタニカ国際大百科事典は「唐の禅僧、慧能に始まる言葉」とし、禅宗の語録『六祖壇経』行由品には、五祖が慧能に法を授ける場面で「法則以心傳心、皆令自悟自解」(法は心から心へ伝え、皆が自ら悟り自ら解するようにさせる)という一節がある。この語が禅門で標語になった背景として、ニッポニカや世界大百科事典は釈尊の「拈華微笑」の故事を挙げる。釈尊が霊鷲山で花をひねってみせると、弟子のうち摩訶迦葉だけが意を悟って微笑し、正法を授かったという話である。精選版日本国語大辞典の挙げる日本での用例は、道元の『正法眼蔵』(1231〜53年)の「仏祖の仏祖を参究し…たとへばこれ以心伝心なり」。日常の「言わなくても通じる」という意味は、そこから転じたものである。

似た語と間違えない

以心伝心言葉に出して説明しなくても、心と心で通じ合うこと。
拈華微笑
つうかあ

「阿吽の呼吸」は二人の動きが合うことに重心があり、「つうかあ」は気心の知れた間柄の砕けた言い方になる。以心伝心は、言葉を介さずに内容そのものが相手に渡る点が核で、由来が悟りの伝授だけに、通じる内容が深いときほど似合う。「拈華微笑」は同じ故事を指す語で、以心伝心の起こりの場面そのものを言う。「意気投合」は初対面でも使えるが、以心伝心は積み重ねのある関係に向く。なお、禅の本来の意味は修行の最奥の伝授であり、日常語の「察し合い」とは重みが違うという点が、由来を知る人にとっての差になる。

こんなシーンで使う

長く一緒に過ごした二人や仲間の関係を褒める場面で、聞き手に温かい信頼関係を連想させる。反面、面接やビジネスで「以心伝心でやります」と宣言すると、確認を省く人、あるいは相手に察しを求める人に聞こえて、報連相の甘さを疑われかねない。禅の語だと知っていると、言葉を尽くしたうえでなお残る通じ合いという本来の重みで語れる。結婚式や退職の挨拶のように、積み重ねた時間を称える場面なら、「言葉にしなくても伝わるほど、同じ時間を重ねてこられた」と一言添えるだけで、聞き手に具体的な情景が浮かぶ。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

以心伝心の類義語は?
拈華微笑、つうかあ
以心伝心の由来は?
本来は禅宗の語で、文字や言葉を使わず、悟りの内容を師の心から弟子の心へ直接伝えることを指す。ブリタニカ国際大百科事典は「唐の禅僧、慧能に始まる言葉」とし、禅宗の語録『六祖壇経』行由品には、五祖が慧能に法を授ける場面で「法則以心傳心、皆令自悟自解」(法は心から心へ伝え、皆が自ら悟り自ら解するようにさせる)という一節がある…
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