四字熟語

一騎当千(いっきとうせん)

一人で千人の敵に立ち向かえるほど強いこと。転じて、人並み以上の技術や経験を持つ人をたたえる語。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スポーツの目標エースやチームの核としての気概を一言で示せる
○スピーチ他者をたたえる文脈なら自然。自分には個人技頼みに聞こえうる
注意: 面接で自分に使うと「個人技頼み」に聞こえやすい。チーム内での役割を添えたい。

そのまま使える例文

決勝戦では、一騎当千のエースが九回まで投げ抜いた。

スピーチ新入社員代表の挨拶で、「いつか先輩方のような一騎当千の営業を目指します」と述べた。
面接面接で、「専門知識を磨いて、一人で複数の案件を回せる一騎当千の人材になりたい」と話した。
書き初めに「一騎当千」と書き、部の練習で誰より多く走り込む目標にした。

深掘りに備える — 由来

出典: 『将門記』

「一人当千」から出た語で、「騎」は騎馬武者を指す(四字熟語を知る辞典)。「当千」は古くは「とうぜん」と読み、「一騎当千」も中世には「いっきとうぜん」であった(日本国語大辞典)。

聞かれたら: 「『将門記』に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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「一人当千」から出た語で、「騎」は騎馬武者を指す(四字熟語を知る辞典)。「当千」は古くは「とうぜん」と読み、「一騎当千」も中世には「いっきとうぜん」であった(日本国語大辞典)。日本国語大辞典が挙げる古い用例は、一人当千が『将門記』(940年頃か)、一騎当千が『太平記』(14世紀後半)で、一人当千の項には『南本涅槃経』巻2が参考として示されている。デジタル大辞泉は、室町時代には「一人当千」と並べて用いられたが、後世には「一騎当千」が残ったと補説する。一部の解説は、中国の『戦国策』韓策にある「一人当百」と結びつけるが、国語辞典類には挙がっておらず、本辞典では確認できていないため、由来とは断定しない。確実に言えるのは、日本の軍記物語の用例まで遡れ、仏典や漢籍の特定の一句から生まれた語とは辞典が示していない、という点までである。

似た語と間違えない

一騎当千一人で千人の敵に立ち向かえるほど強いこと。
一人当千

「勇猛果敢」は恐れず踏み込む勇ましさ、「獅子奮迅」は踏み込んだあとの激しい勢いを言うが、一騎当千は動きの描写ではなく、一人の力が千人分に相当するという戦力の大きさを言う。「天下無双」は並ぶ者がいないことで、数の比較を含まない点が違う。「百戦錬磨」は経験の多さに重心がある。「万夫不当」を類義に挙げる解説もあるが、国語辞典では確認できていない。ほめる対象が「どれだけ強いか」であって「どう戦うか」ではないため、技の中身や勝ち方の描写には向かず、結果として評価を伝える一言として使うのが自然である。

こんなシーンで使う

スポーツの目標やチームの標語では、聞き手の選手に「一人が全体を引っ張る」という気概として響く。反面、集団での働き方を重んじる職場や面接では、聞く側に「個人技頼み」「協調性より自分」と受け取られやすい。自分に使うなら、チームの中で何を担うのかまで言い添えると安全で、他人をたたえる場面なら安心して使える。「千」は多数の比喩で、実数をそのまま言う語ではない。「一人当千」と並べて覚えておくと、四字熟語の由来を問われた際に、騎馬武者の「騎」が入って今の形になったと答えられる。人前で使うなら、誰のどんな働きが千人分に相当したのかを事実で示すと、大げさな褒め言葉に聞こえにくい。

よくある質問

一騎当千の類義語は?
一人当千
一騎当千の由来は?
「一人当千」から出た語で、「騎」は騎馬武者を指す(四字熟語を知る辞典)。「当千」は古くは「とうぜん」と読み、「一騎当千」も中世には「いっきとうぜん」であった(日本国語大辞典)。
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