四字熟語
意気消沈(いきしょうちん)
意気込みがすっかり衰え、元気をなくしてしょげること。「意気銷沈」とも書く。
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由来
出典は特定されていない。精選版日本国語大辞典、デジタル大辞泉、四字熟語を知る辞典、四字熟語辞典オンラインのいずれにも、漢籍の典拠は示されていない。構成は「意気」(気力・意気込み)に「消沈」(勢いが衰えて沈むこと)を組み合わせたもので、辞典は「消」を「銷」と書く表記も併記する。日国が挙げる最初の実例は夏目漱石『吾輩は猫である』(1905〜06年)の「あの頑固なのが意気銷沈して居る所は」で、四字熟語を知る辞典はこの例に続けて丹羽文雄『魂の試される時』(1978年)を引く。それ以前の用例の有無は、辞典からは確認できなかった。「意気揚揚」とは日国と四字熟語を知る辞典が対義として結びつけているが、『史記』の故事と対にして生まれた語だとする記述は辞典に見当たらない。
例文
- 第一志望の不合格で意気消沈した時期がありましたが、翌週から過去問の分析を日課にしました、と面接で話した。
- 新年の抱負として、「負けて意気消沈する時間に上限を設け、一晩で切り替える」と部員の前で宣言した。
- 大差の敗戦に、ロッカールームは意気消沈した空気に包まれた。
- 企画が通らず意気消沈していた同期を、夕食に誘った。
類義語・対義語
「意気阻喪」(沮喪とも書く)は、辞典が一致して同義とする語で、意気込みがくじけ弱ることを言う。意気消沈の「沈」は沈み込む字で、気力が下に落ちたさまを思わせる。「落胆」「失望」は特定の期待が外れたことへの気持ちを言うのに対し、意気消沈は意気込みそのもの、つまり次に動く気力が落ちた状態を言う。対義語は「意気揚々」と「意気軒昂」で、どちらも意気の高さを言う。『史記』の「意気揚揚」が得意になりすぎた御者を描くのに対し、意気消沈には戒めの原話がなく、状態をそのまま述べる語として使われてきた。
こんなシーンで使う
挫折を語る場面で、面接官に「意気消沈した」と事実をそのまま認めたうえで立ち直りの行動を続けると、感情を隠さず処理できる人として届く。状態を述べる語なので、立ち直りを語らずに終えると、聞き手には後ろ向きのまま残る。他人に「ずいぶん意気消沈しているね」と言うのは、本人が触れてほしくない弱りを指摘することになり、励ますつもりでも傷つけやすい。座右の銘や目標として掲げる語ではない。「意気消沈する」「意気消沈した様子」の形で使い、書き言葉でも会話でも通じるが、スピーチの冒頭に置くと場を暗くするので、話の中盤で立て直しの前置きとして使うほうが収まりがよい。
よくある質問
- 意気消沈の類義語は?
- 意気阻喪
- 意気消沈の由来は?
- 出典は特定されていない。精選版日本国語大辞典、デジタル大辞泉、四字熟語を知る辞典、四字熟語辞典オンラインのいずれにも、漢籍の典拠は示されていない。