四字熟語

一味同心(いちみどうしん)

同じ目的のもとに集まった者が、心を一つに合わせて結束すること。またその人々。

最終更新日:

この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎部活新チームの発足やスローガンなど、結束をこれから作る場面に収まる
注意: 現代語の「一味」は共犯者の一党を指すため、単独では悪だくみの集団と受け取られることがある。原義を一言添える。

そのまま使える例文

スポーツ

新チームの発足式で、主将が「ここから一味同心、全員で県大会を目指す」と宣言した。

スピーチ年頭の挨拶で「一味同心で今年の難局にあたりたい」と述べた。
部員全員が一味同心となって、練習メニューを一から作り直した。
住民が一味同心して、公園の存続を求める要望書をまとめた。
歴史の授業で、中世の一揆は一味同心を誓う神水の儀式から始まったと学んだ。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

出典は特定されていない。中国の古典を典拠とする記録は確認できず、台湾教育部の成語典にも収録がないことから、中世の日本社会のなかで定着した語とみられる。

聞かれたら: 「出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。

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出典は特定されていない。中国の古典を典拠とする記録は確認できず、台湾教育部の成語典にも収録がないことから、中世の日本社会のなかで定着した語とみられる。文献上の早い用例として、精選版日本国語大辞典は『平家物語』(13世紀前半)巻四の「一味同心に僉議して〈略〉牒状をこそおくりけれ」を引き、四字熟語辞典オンラインはこれを出典として掲げる。デジタル大辞泉は『太平記』巻三五の「国々の大名一人も残らず一味同心して」を用例とする。山川出版社『日本史小辞典』は、寺院の集会で仏教の「一味和合」(僧たちが心を一つにすること)の精神にもとづき参加者の総意で物事を決めた慣行に起源があるとみる。中世には、惣(百姓の自治組織)の結合や一揆の連帯を指して使われ、起請文を焼いた灰を神前の水に混ぜて回し飲みする「一味神水」の作法で結束が誓われた(精選版日本国語大辞典は『高野山文書』文永10年=1273年の例を引く)。世界大百科事典は、同じ飲食物をともに味わうことで結合を強める共食の習俗と「一味」の字を結びつけて説く。

似た語と間違えない

一味同心同じ目的のもとに集まった者が、心を一つに合わせて結束すること。
一味徒党

辞典が類義語として挙げるのは「一味徒党」(四字熟語を知る辞典・四字熟語辞典オンライン)で、同じ目的で結んだ仲間を指す点は同じだが、多く悪事に加わる意で使われる。精選版日本国語大辞典は同義語として「一味合体」を示す。「一致団結」は行動としてまとまることを指し、精選版日本国語大辞典が「一揆」の語釈で「一致団結。一味同心。」と並べるように意味は重なるが、「一味同心」は心の一致と誓いに重心があり、同じ志を共有していること自体を強調する。「同心協力」「一心同体」「異体同心」も意味は近いが、一味同心の類語として挙げる辞典は確認できない。「異体同心」は夫婦の仲のよさに、「一心同体」は少人数の関係に向く語である。

こんなシーンで使う

部活の発足やチームのスローガンなど、これから結束を作っていく場面で掲げやすい。聞き手であるメンバーには、全員が同じ側に立っているという宣言として伝わる。ただし現代語の「一味」は共犯者の一党を指す使われ方が定着しており、デジタル大辞泉も「現代では、主に悪事を企てる場合に用いる」と注記する。この四字だけを目にすると悪だくみの集団という印象を持たれることがあるので、掲げるなら「同じ目的のもとに心を合わせる」という原義を口頭で補うか、スローガンでは前後に目的を明示しておきたい。歴史の文脈では一揆の連帯を表す中立的な用語なので、授業やレポートでは注釈なしで使える。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

一味同心の類義語は?
一味徒党
一味同心はどんな場面で使いますか?
部活で使うとき
一味同心の由来は?
出典は特定されていない。中国の古典を典拠とする記録は確認できず、台湾教育部の成語典にも収録がないことから、中世の日本社会のなかで定着した語とみられる。
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