四字熟語

同心協力(どうしんきょうりょく)

皆が心を一つにして、力を合わせて物事に取り組むこと。

最終更新日:

この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎部活学年や立場を超えた協力を呼びかけるスローガンとして収まる
注意: 呼びかける側が自分の担う役割を示さないと、協力を求めるだけの号令に聞こえる。

そのまま使える例文

スピーチ

就任の挨拶で「部門の垣根を越え、同心協力して立て直したい」と述べた。

新チームの顔合わせで、主将が「学年も実力も違う私たちが同心協力できるかどうかが、今年の結果を決める」と切り出した。
面接面接で「文化祭の実行委員では、意見の割れた班を同心協力の方向へまとめる役を担いました」と経験を語った。
体育祭のスローガンに「同心協力」を掲げ、クラス全員で準備にあたった。
被災した地域では、住民が同心協力して道路の片づけを進めた。

深掘りに備える — 由来

出典は特定されていない正直に言えるのが強み

中国の史書に見える表現だが、辞典が挙げる典拠は一つに定まっていない。四字熟語辞典オンラインは『魏書』爾朱天光伝を出典とし、爾朱天光ら一族の伝を収めた巻七十五末尾の史臣の論に、一族が「脣歯相依り、同心協力」していれば磐石の固めとなったはずだと評する一節がある。

聞かれたら: 「中国の史書に見える表現だが、辞典が挙げる典拠は一つに定まっていない。」と正直に答えるのが最も強い。

由来の全文を読む

中国の史書に見える表現だが、辞典が挙げる典拠は一つに定まっていない。四字熟語辞典オンラインは『魏書』爾朱天光伝を出典とし、爾朱天光ら一族の伝を収めた巻七十五末尾の史臣の論に、一族が「脣歯相依り、同心協力」していれば磐石の固めとなったはずだと評する一節がある。一方、台湾教育部の『重編国語辞典修訂本』は『梁書』巻四十五・王僧弁伝の「同心協力、克定邦家」を書証に引く。『魏書』は六世紀半ば、『梁書』は七世紀前半に編まれた正史で、どちらを典拠とするかは辞典により異なり、一方に確定させる根拠はない。同教育部の『成語典』はさらに前漢の賈誼「過秦論」の「同心并力」をこの語のもとと見る。日本語では精選版日本国語大辞典が福沢諭吉『西洋事情』(1866〜70年)の「市民の業を営むもの同心協力して法を設け」を引き、幕末・明治初期の文章で使われていた。「同心」は心を同じくすること、「協力」は力を合わせることで、意味の近い二語を重ねて結束を強調した形である。

似た語と間違えない

同心協力皆が心を一つにして、力を合わせて物事に取り組むこと。
和衷共済
戮力同心
同心同徳

辞典の類義欄で確認できる語のうち、「和衷共済」は心を合わせて難局を一緒に切り抜ける文脈に向く。「戮力同心」は力を合わせ心を一つにすることで意味はほぼ重なるが、読みも字も難しく耳から通じにくい。「同心同徳」は心も目指す価値も同じにすることで、理念の一致に重心がある。「同心協力」は心を合わせたうえで実際に手を動かす段階を語るのに収まり、読みやすさでも勝る。四字熟語辞典オンラインは「一致団結」「一致協力」「和衷協同」も類義語に並べるが、他の辞典の類義欄では確認できなかった。意味の上では「一致団結」が一つにまとまる状態そのものを指すのに対し、「同心協力」は力を出し合う行動まで含む。対義語は、台湾教育部の国語辞典が「同床異夢」「離心離徳」を挙げるが、日本の辞典で対語と定めたものは確認できない。

こんなシーンで使う

就任の挨拶や年頭の言葉、チームのスローガンなど、立場の違う人たちに協力を呼びかける場面に向く。聞き手には、上から命じるのではなく同じ側に立って一緒にやるという姿勢として伝わりやすい。部活の顔合わせで主将が使えば、部員には学年や実力の差をならして一つにするという宣言として届く。面接では、号令をかけた話より、ばらばらだった集団をまとめた経緯に添えると、面接官には調整役としての具体的な働きが見える。硬い語だが読みも意味も推測しやすく、耳で聞いて一度で通じる。ただし呼びかける側が自分の担う役割を示さないまま掲げると、協力を求めるだけの号令に聞こえる。自分が何を引き受けるのかを添えると言葉が生きる。

以下のテーマ・シーンでよく使われます。

よくある質問

同心協力の類義語は?
和衷共済、戮力同心、同心同徳
同心協力はどんな場面で使いますか?
部活で使うとき
同心協力の由来は?
中国の史書に見える表現だが、辞典が挙げる典拠は一つに定まっていない。四字熟語辞典オンラインは『魏書』爾朱天光伝を出典とし、爾朱天光ら一族の伝を収めた巻七十五末尾の史臣の論に、一族が「脣歯相依り、同心協力」していれば磐石の固めとなったはずだと評する一節がある。
PR
言葉の本で理解を深めるなら
楽天ブックスで「四字熟語」の本を探す
見てみる