不撓不屈(ふとうふくつ)

どんな困難にあってもくじけず、志を曲げずに立ち向かうこと。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
◎スピーチ困難に立ち向かう意志を格調高く表せる。原稿や書き言葉に向く
○スポーツの目標応援メッセージなど、重大な困難に向き合う文脈で
○面接屈しなかった具体的な出来事を一つ添えて、座右の銘として語る
注意: 日常のちょっとした面倒事に使うと大げさに響く。重大な困難や長期の苦労を語る文脈に限る。

そのまま使える例文

スピーチ

スピーチで「不撓不屈の精神で困難を乗り越えてきた」と自身の経験を語った。

度重なる失敗にも不撓不屈の姿勢で取り組み、ついにプロジェクトを成功させた。
卒業論文の謝辞に「不撓不屈の精神で支えてくれた家族に感謝します」と記した。
「不撓不屈でいこう」と、苦しい練習の合間にチームメイトと声をかけ合った。

深掘りに備える — 由来

出典: 『漢書』叙伝下

「不撓不屈」は、中国の正史『漢書』叙伝下に由来する。前漢の人物・王商(楽昌侯)の人柄を評した「楽昌篤実、不撓不屈」(楽昌侯は誠実で情に厚く、撓まず屈せず)という記述が最初の使用例とされ、四字熟語辞典オンラインや imidas の四字熟語解説もこの箇所を出典に挙げている。

聞かれたら: 「『漢書』叙伝下に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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「不撓不屈」は、中国の正史『漢書』叙伝下に由来する。前漢の人物・王商(楽昌侯)の人柄を評した「楽昌篤実、不撓不屈」(楽昌侯は誠実で情に厚く、撓まず屈せず)という記述が最初の使用例とされ、四字熟語辞典オンラインや imidas の四字熟語解説もこの箇所を出典に挙げている。「撓」はたわむ・くじけること、「屈」は屈することを意味し、「撓まず屈せず」でどんな困難にも心が折れず、志を曲げないという強い意志を表す。この人物評から転じて、後世では逆境にあっても屈しない不屈の精神一般を指す四字熟語として使われるようになった。「撓」を「とう」と読むのは慣用音で(精選版日本国語大辞典)、字の形から「ふぎょうふくつ」と読むのは誤りだと故事ことわざ辞典が注意している。語順を入れ替えた「不屈不撓」も同じ意味の異形として辞典に載っているが、一般には「不撓不屈」の語順で使われる。

似た語と間違えない

不撓不屈どんな困難にあってもくじけず、志を曲げずに立ち向かうこと。
百折不撓何度失敗を重ねても、志を変えずに屈しないこと。
七転八起何度失敗しても、そのたびに立ち直って挑戦を続けること。
堅忍不抜どんな困難があっても心を強く保ち、我慢強く耐え抜く様子を表す言葉。

辞典が類義語として挙げるのは「百折不撓」「堅忍不抜」「七転八起」など。「百折不撓」が何度も繰り返し折れそうになりながらも屈しないという回数の多さを含意するのに対し、「不撓不屈」は屈しないという意志の強さそのものに重心があり、必ずしも失敗の反復を前提としない。「堅忍不抜」は、つらさをじっと耐え忍んで心を動かさないという我慢の持続に焦点があり、不撓不屈のほうが困難に向かっていく能動的な響きが強い。「七転八起」が転んでは起き上がる浮き沈みを描くのに対し、不撓不屈は最初から心が折れない一貫した強さを表す。なお、辞典類は対義語をはっきりとは挙げていない。

こんなシーンで使う

困難や逆境に正面から立ち向かう強い意志を格調高く表現したいときに向く言葉で、スピーチや座右の銘、応援メッセージなど改まった場面で使われることが多い。日常のちょっとした面倒事に使うと大げさに響くため、本人にとって重大な困難や長期にわたる苦労を語る文脈で使うのが自然。四字熟語としての硬さがあるため、親しい間柄のくだけた会話よりも書き言葉やスピーチ原稿に向く。面接で座右の銘として挙げる場合、面接官が知りたいのは「何に屈しなかったのか」なので、けがからの復帰や不合格からの再挑戦など、折れそうになった具体的な出来事と、そこで何を続けたかを一つ添えると言葉に中身が伴う。読みを「ふぎょう」と誤ると語の印象が一気に崩れるため、口に出す前に確かめておきたい。

よくある質問

不撓不屈の類義語は?
百折不撓、七転八起、堅忍不抜
不撓不屈の由来は?
「不撓不屈」は、中国の正史『漢書』叙伝下に由来する。前漢の人物・王商(楽昌侯)の人柄を評した「楽昌篤実、不撓不屈」(楽昌侯は誠実で情に厚く、撓まず屈せず)という記述が最初の使用例とされ、四字熟語辞典オンラインや imidas の四字熟語解説もこの箇所を出典に挙げている。
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