静寂(せいじゃく)
音が絶えて静まりかえっていること。またそのさま。単に音量が小さいことではなく、場の空気ごとひっそりと沈んでいる状態を指し、辞書では「さびしさ」を含む語として説明される。
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そのまま使える例文
引退のスピーチで「あの体育館の静寂を、私はたぶん一生忘れません」と述べ、最後の一本を打つ前の数秒を振り返った。
深掘りに備える — 由来
特定の故事や人物の言葉に由来する語ではなく、出典は特定されていない。ただし来歴は漢籍までたどれる。
聞かれたら: 「特定の故事や人物の言葉に由来する語ではなく、出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
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特定の故事や人物の言葉に由来する語ではなく、出典は特定されていない。ただし来歴は漢籍までたどれる。精選版日本国語大辞典は「静寂」の項に謝霊運『会吟行』を参考に挙げるが、その詩には「列筵皆静寂、咸共聆会吟」——並んだ筵の客はみな静まりかえり、そろって会吟に耳を傾ける——という句がある。音が消えたことではなく、人が声を収めて聞き入っている場の状態を言っている点が、この語のもとの姿をよく示す。普及版字通は同じ項に晋・何劭『雑詩』を引く。日本語の文献では、同辞典が随筆『孔雀楼筆記』(1768年)序の「清先生性楽静寂、節介寡欲」(清先生、性静寂を楽しみ、節介にして寡欲なり)を用例に挙げ、明治期には矢野龍渓『経国美談』(1883-84年)に「四辺静寂として人馬声なく」が見える。字の成り立ちでは、「静」は旧字「靜」で、青(澄んださま)に音符の争を組み合わせた形声字。「寂」は宀(家)に叔を添えた形声字で、家の中の人声が細くなったさまを指す。読みの「ジャク」は呉音で、「入寂」など仏教語に残る音である。
似た語と間違えない
同じ静けさでも、「静謐」は音の有無より乱れなく穏やかに治まっている状態に重心があり、世の中や心の状態にも使える。「閑寂」はもの寂しさに趣を見る語で、庭や茶の湯のような美意識の文脈に寄る。「寂寞」は人がいないことの心細さに重心があり、静寂よりも感情が前に出る。静寂はそのなかで、音が絶えているという事実の側に最も近い。
対義語: 喧騒、騒然
こんなシーンで使う
これは人ではなく場を描く語なので、スピーチで「あのときの会場は静寂でした」と情景を一語で置くときにいちばん効く。聞き手には、その場に自分もいたかのような沈黙の質感が届く。逆に、自分の性格や姿勢を表す語としては働かないので、面接で「私の強みは静寂です」と言うと意味が結ばない。人を主語にするなら「彼は静寂な人だ」ではなく「彼が入ると場が静寂になる」という形にしたい。書き初めやスローガンに掲げるなら、静かにしているという意味に読まれやすいぶん、その静けさで何をするのか(聞く・待つ・観察する)を一言添えると輪郭が出る。
以下のテーマ・シーンでよく使われます。
よくある質問
- 静寂の類義語は?
- 静、静謐、閑寂
- 静寂の由来は?
- 特定の故事や人物の言葉に由来する語ではなく、出典は特定されていない。ただし来歴は漢籍までたどれる。