危機一髪(ききいっぱつ)
髪の毛一本ほどのごくわずかな差で、安全か危険かが分かれる、きわめて危ない瀬戸際。ひとつ間違えれば危険に陥りそうな状態をいう。
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そのまま使える例文
新入社員向けのスピーチで、危機一髪で締め切りに間に合った失敗談を話し、「確認は前日に終える」と目標を宣言した。
深掘りに備える — 由来
この語の出典は特定されていない。精選版日本国語大辞典が挙げる初出の実例は、永井荷風『地獄の花』(1902年)の「明日の紙上を、と言ふ危機一髪の記事を読んだ其の朝である」である。
聞かれたら: 「この語の出典は特定されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
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この語の出典は特定されていない。精選版日本国語大辞典が挙げる初出の実例は、永井荷風『地獄の花』(1902年)の「明日の紙上を、と言ふ危機一髪の記事を読んだ其の朝である」である。四字熟語を知る辞典の解説は、「危機一髪」の例は二十世紀以降にしかなく、さほど伝統的な言葉ではないと述べる。使用例には夏目漱石『吾輩は猫である』(1905〜06年)がある。「危機」は危険な状態、「一髪」は髪の毛一本という字義を持ち、その組み合わせが意味を直接なぞっている。同じ辞典は「一髪」が「間一髪」「機一髪」の形でも使われ意味は同じだとし、デジタル大辞泉の類語欄は「一髪千鈞を引く」を並べる。「危機一発」は誤記で、同辞典によれば、一九六〇年代公開の映画『007危機一発』がこの表記を広める役割を果たしたという。中国語の簡体字では「髪」も「発」も「发」と書くため、そこでは問題にならない。
似た語と間違えない
絶体絶命が逃げ場のない状況全体を指して結末を決めないのに対し、危機一髪は「あと一歩で悪い結果になるところだった」と、助かった側から振り返る響きが強い。「間一髪」は同じ意味の別形で、日常会話では「間一髪で間に合った」のように副詞的に使うほうが耳に馴染む。大辞泉の類語欄は「間一髪」「すんでのところ」「九死に一生を得る」などを並べるが、この語は特に「紙一重」の距離感が中心で、長く苦しい窮状を言う語ではない。
こんなシーンで使う
失敗や事故をすんでのところで免れた経験を、聞き手に情景ごと届ける語である。面接官には「危ない場面を自覚し、そこから何を変えたか」を語れる人として映るので、話の後半で改善策まで続けると深掘りに耐える。反対に、危機が去ったあとの安堵だけで話を終えると、運が良かっただけに聞こえる。文章では「危機一発」の誤記が定番の落とし穴で、ESや挨拶状で見落とすと信用に響く。「髪の毛一本の差」と覚えておくと間違えにくい。なお映画や玩具の題名で「危機一発」の表記を見慣れていても、辞典に載る形は「一髪」だけである。
よくある質問
- 危機一髪の類義語は?
- 絶体絶命
- 危機一髪の由来は?
- この語の出典は特定されていない。精選版日本国語大辞典が挙げる初出の実例は、永井荷風『地獄の花』(1902年)の「明日の紙上を、と言ふ危機一髪の記事を読んだ其の朝である」である。