四字熟語

他山之石(たざんのいし)

他人のつまらない言動や、自分とは直接関係のない出来事でも、自分の行いを正す参考にできるというたとえ。一般には「他山の石」と書き、本来は他人の誤った言行を戒めとして、自分を磨く材料にする意味で使う。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
○面接他人の失敗から何を学び、自分が何を変えたかとセットで語る場合に限る
△スピーチ他人の成功を称える文脈で使うと、誤用と受け取られるおそれがある
注意: 他人の良い言行を褒める意味で使うと、本来の意味(誤った言行を戒めにする)とずれる。目の前の相手に向けて使わない。

そのまま使える例文

面接

面接で「同業他社の情報漏えい事故を他山の石として、前職でも持ち出しの手順を見直しました」と答えた。

他校が起こした不祥事を他山の石とし、部の行動規範を全員で読み合わせた。
スピーチ年頭の挨拶で「他社の不具合を他山の石として、出荷前の点検をもう一段厳しくする」と述べた。
先輩の遅刻癖を他山の石に、前日のうちに持ち物を揃えて寝るようにした。

深掘りに備える — 由来

出典: 『詩経』小雅「鶴鳴」

『詩経』小雅「鶴鳴」の「他山之石、可以攻玉」に由来する。維基文庫が載せる本文は「它山之石」と書き、「鶴鳴于九皐、聲聞于野」で始まる第一章は「它山之石、可以為錯」、「聲聞于天」と続く第二章は「它山之石、可以攻玉」で結ぶ二章の詩である。

聞かれたら: 「『詩経』小雅「鶴鳴」に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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『詩経』小雅「鶴鳴」の「他山之石、可以攻玉」に由来する。維基文庫が載せる本文は「它山之石」と書き、「鶴鳴于九皐、聲聞于野」で始まる第一章は「它山之石、可以為錯」、「聲聞于天」と続く第二章は「它山之石、可以攻玉」で結ぶ二章の詩である。故事成語を知る辞典は、宝石が取れる山ではない別の山から取ってきたありふれた石でも、宝石を磨くことはできるという意味だと説明し、デジタル大辞泉も質の悪い石でも玉を磨くのに役立つことからと補説する。古くから、つまらない人物の言動でも、そうはするまいと心がければ自分を向上させる材料になると解釈されてきた。ことわざを知る辞典によれば、かつては主に小人の言行を見て徳を高めるという文脈で用いられた。日本語の用例として、精選版日本国語大辞典は熊沢蕃山『集義和書』(1676年頃)の「他山の石はあらきが故に、よく玉をみがくといへり」を挙げる。

こんなシーンで使う

自分を主語にして、学んだ相手と変えた行動を添えると伝わる。「先輩の失敗を他山の石に、提出前の確認を二重にした」という話は、面接官から見て、失敗から学ぶ素直さと再現できる行動の両方が見える。反対に、他人の見事な成果を「他山の石にしたい」と言うと、聞き手によっては「その人を悪い手本にした」と受け取られる。文化庁の平成25年度世論調査では、本来の意味で使う人が30.8パーセント、「他人の良い言行は手本になる」の意味で使う人が22.6パーセントと割れており(デジタル大辞泉の補説)、聞く側の理解は人によって違う。目の前の相手に「あなたのことは他山の石です」と言うのは、相手の言動を悪い例と言うに等しいので避ける。

よくある質問

他山之石の由来は?
『詩経』小雅「鶴鳴」の「他山之石、可以攻玉」に由来する。維基文庫が載せる本文は「它山之石」と書き、「鶴鳴于九皐、聲聞于野」で始まる第一章は「它山之石、可以為錯」、「聲聞于天」と続く第二章は「它山之石、可以攻玉」で結ぶ二章の詩である。
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