四字熟語
三日坊主(みっかぼうず)
飽きやすく、何をしても長続きしないこと。また、そういう人を、やや皮肉をこめて指す言い方。
最終更新日:
由来
出典は特定されていない。漢籍や特定の故事に基づく成語ではなく、日本で生まれた俗語と考えられる。日本国語大辞典が挙げる古い用例は、江戸前期の俳諧集『崑山集』(1651年)の句「月頭それるは三日坊主かな」で、少なくとも17世紀半ばには使われていたことが分かる。四字熟語の形をしているが、字面は和語の「三日」と「坊主」の組み合わせである。ことわざを知る辞典は、発心して仏門に入ったものの修行に三日と耐えられず寺を出てしまう僧侶をたとえに用いた語と解説し、ネット上の解説にも同様の説明が多い。ただしこの僧侶説を裏付ける古い文献は今回の確認では見つかっておらず、「一説には」と距離を置いて読むのが安全である。構成は「三日」と「坊主」で、字義の上では短い期間と僧侶を合わせた語にすぎない。四字熟語として扱われることが多いが、漢語由来の故事成語ではなく、口語的な言い回しとして定着した語である。デジタル大辞泉の語釈も「物事に飽きやすく、長続きしないこと。また、その人」とあるだけで、由来には触れていない。
例文
- 面接で「飽きっぽく、日記も三日坊主でした。そこで記録をアプリに任せ、今は二年続いています」と答えた。
- 新年の抱負を発表する朝礼で、「去年は三日坊主で終わったので、今年は一日五分だけを続けます」と宣言した。
- ジムの入会も三日坊主に終わり、結局いちばん続いたのは通勤時の散歩だった。
- 「三日坊主でもいい、四日目にまた始めればいい」と友人が励ましてくれた。
類義語・対義語
「竜頭蛇尾」は勢いよく始まり尻すぼみに終わる結果の形を言うが、三日坊主は飽きやすい性分や、始めてすぐやめる早さに重心がある。「飽きっぽい」は性格の描写で、三日坊主は具体的な出来事にも人にも使える。逆の姿勢は「継続は力なり」などで、対になる語は辞典の対義語欄には立てられていない。語感は自嘲に近く、自分で言えば謙虚、人に言えば批判という非対称がある。
こんなシーンで使う
人前で掲げる座右の銘ではなく、自分の弱みや失敗談を語るときの言葉である。新年の抱負や目標宣言では、「今年は三日坊主にしない」と否定形で宣言するより、続けるための小さな仕組みを語るほうが聞き手に具体的に伝わる。面接官にとっては「欠点を自覚し、対策まで話せるか」を測る材料になり、克服の具体策とセットなら誠実さが伝わる一方、他人に向けて使うと相手を嘲る響きになる。目上の人や初対面の相手の取り組みに「三日坊主ですね」と言うのは避ける。
よくある質問
- 三日坊主の類義語は?
- 飽きっぽい、飽き性
- 三日坊主の由来は?
- 出典は特定されていない。漢籍や特定の故事に基づく成語ではなく、日本で生まれた俗語と考えられる。