四字熟語

起承転結(きしょうてんけつ)

漢詩、特に四句から成る絶句の構成法。第一句(起)で詩意を起こし、第二句(承)で受け、第三句(転)で場面を転じ、第四句(結)で全体を結ぶ。転じて、文章や物事の組み立て・順序をいう。

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この語を使ってよい場面◎最適 ○使える △注意
○スピーチ物語として聞かせる式辞や卒業スピーチの構成に向く
△面接結論を先に求められる回答には合わない。構成を宣言すると冗長に聞こえることがある
注意: 結論を先に求められる面接・報告では、起承転結の順に話すと要点が遅れる。

そのまま使える例文

スピーチ

卒業スピーチは起承転結を意識し、入学時の不安から部活での挫折を経て、感謝で締めくくった。

面接面接では起承転結をつけて話すより、まず結論を一言で述べたほうが伝わると助言された。
絶句の授業で、第三句で場面ががらりと変わるところが起承転結の「転」だと習った。
あの映画は起承転結がはっきりしていて、最後の五分で全部の伏線がつながった。

深掘りに備える — 由来

出典: 漢詩

特定の人物の一言や故事に由来する語ではなく、漢詩の作法を指す術語である。日本大百科全書(ニッポニカ)は、この構成が六朝末期から自然に意識され、盛唐(8世紀)ごろに成熟したと説き、孟浩然「春暁」を例に挙げる。

聞かれたら: 「漢詩に由来する言葉です」と出典を一言添えられると強い。

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特定の人物の一言や故事に由来する語ではなく、漢詩の作法を指す術語である。日本大百科全書(ニッポニカ)は、この構成が六朝末期から自然に意識され、盛唐(8世紀)ごろに成熟したと説き、孟浩然「春暁」を例に挙げる。「春眠暁を覚えず」で春の朝をうたい起こし、「処処啼鳥を聞く」で展開し、「夜来風雨の声」で夜の風雨の回想へ転じ、「花落つること知る多少」で落花の余韻とともに結ぶ。世界大百科事典によれば、もともと詩人の口伝に出た言葉らしく、元代の文献では「合」と書かれ、「結」とするものは見あたらない。元の楊載(1271〜1323)の『詩法家数』には起承転合による詩の作り方が説明されている。日本でも室町中期の連歌論『ささめごと』(1463〜64年頃)に「起承転合」が見え、のち連歌・俳諧や散文の組み立てにも応用された(日本国語大辞典)。世界大百科事典は、この方法が戯曲・小説・連続漫画・音楽・舞踏など、時間的な経過を持つ芸術にも適用できると述べる。

似た語と間違えない

起承転結漢詩、特に四句から成る絶句の構成法。
起承転合

「起承転合」は同じ構成を指す古い形で、デジタル大辞泉は「起承転結に同じ」と立て、日本国語大辞典は古くはこちらだったとする。Weblio類語辞典が言い換えに挙げる「ストーリー展開」は一般的な語で、第三句でひと山つくって転じるという四句の型までは含まない。四字熟語辞典オンラインは「文章」の場面に分類し、「話の視点を転換させる」のが転句の役目だとする。ニッポニカも、転句は場面を転換し、人の意表に出る奇抜さが見どころになるとする。型にはめるだけでなく、第三の局面に意外さを置けるかが、聞かせる話になるかどうかの分かれ目といえる。辞典は対義語を挙げていない。

こんなシーンで使う

座右の銘ではなく、話や文章の組み立てを言う実務の語である。聞き手には「構成を意識して話せる人」と映る。ただ、時間の限られた面接や業務報告で「起承転結で話します」と宣言すると、結論が最後まで出ない話になると予告したように聞こえ、避けられる場面がある。起承転結は、聞かせる・読ませる話(式辞、作文、四コマ漫画)に向き、結論を先に求められる回答には合わない。「転」は話を別の局面へ転じることで、脱線ではない点も誤解されやすい。

よくある質問

起承転結の類義語は?
起承転合
起承転結の由来は?
特定の人物の一言や故事に由来する語ではなく、漢詩の作法を指す術語である。日本大百科全書(ニッポニカ)は、この構成が六朝末期から自然に意識され、盛唐(8世紀)ごろに成熟したと説き、孟浩然「春暁」を例に挙げる。
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