花鳥風月(かちょうふうげつ)
花・鳥・風・月に代表される、自然の美しい風物。また、それを鑑賞したり、詩歌や書画の題材にして楽しんだりする風雅な遊び。
最終更新日:
そのまま使える例文
退職の挨拶で「これからは花鳥風月を友に、ゆっくり絵筆を取ります」と述べた。
深掘りに備える — 由来
出典となる故事や漢籍は、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典のいずれにも示されていない。構成について日本大百科全書(ニッポニカ)は、「花鳥」を観賞の対象や詩歌・絵画の題材となる自然の景物の代表である花と鳥、「風月」を自然の風景の代表である風と月とし、狭義の「風月」は清風と明月を指すと説く。
聞かれたら: 「出典となる故事や漢籍は、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典のいずれにも示されていない。」と正直に答えるのが最も強い。
由来の全文を読む
出典となる故事や漢籍は、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典のいずれにも示されていない。構成について日本大百科全書(ニッポニカ)は、「花鳥」を観賞の対象や詩歌・絵画の題材となる自然の景物の代表である花と鳥、「風月」を自然の風景の代表である風と月とし、狭義の「風月」は清風と明月を指すと説く。日本国語大辞典が初出の実例に挙げるのは世阿弥の『風姿花伝』(1400〜02年頃)巻二の「源平などの名のある人の事を花鳥風月に作り寄せて」で、室町初期にはすでに使われていた。ニッポニカはここから転じて、自然の風物を観賞したり題材にして創作したりする風雅の遊び、風流韻事をもいうとする。同じ題の御伽草子(『扇合物語』とも)もあるが、登場する巫女の姉妹の名が花鳥・風月であるという作品の話で、四字熟語の由来を説くものではない。
似た語と間違えない
「風流韻事」は自然に親しみ詩歌を作って楽しむという遊びの側を言う語で、花鳥風月は景物そのものと遊びの両方を指す。ただし日本国語大辞典は風流韻事に「色めいた遊び」の意味も立てるので、祝辞では花鳥風月のほうが無難である。デジタル大辞泉が類語に挙げる「雪月花」は雪・月・花の三つで季節感が強い。字面の近い「花鳥諷詠」は高浜虚子が1927年に主唱した俳句の理念で、花鳥風月という題材の総称とは別物である。辞典は対義語を挙げていない。
こんなシーンで使う
聞く側には、自然を愛でる余裕と教養のある人という落ち着いた印象を与え、退職や還暦の挨拶、趣味の紹介によく合う。一方で「花鳥風月を友とする」は世事から距離を置く暮らしの宣言にも聞こえるため、これから成果を問われる面接の志望動機や目標宣言に置くと、意欲が見えにくくなる。座右の銘のように行動を縛る言葉ではなく、愛でる対象を述べる語なので、「何を見て何を作るのか」(写真、俳句、庭など)を一緒に述べると伝わる。書き初めや屋号に選ぶ場合も、客や来場者には穏やかで品のある人・店という印象が先に立ち、強い個性や勢いは出にくい。
よくある質問
- 花鳥風月の類義語は?
- 風流韻事
- 花鳥風月の由来は?
- 出典となる故事や漢籍は、デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典のいずれにも示されていない。構成について日本大百科全書(ニッポニカ)は、「花鳥」を観賞の対象や詩歌・絵画の題材となる自然の景物の代表である花と鳥、「風月」を自然の風景の代表である風と月とし、狭義の「風月」は清風と明月を指すと説く。