四字熟語

本末転倒(ほんまつてんとう)

根本的に大切なことと、枝葉のささいなこととを取り違えること。目的と手段が入れ替わってしまう場合にも使う。

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由来

出典は特定されていない。精選版日本国語大辞典、デジタル大辞泉、四字熟語を知る辞典、四字熟語辞典オンラインのいずれにも典拠は示されていない。字義は、「本」が根もと・大事なこと、「末」が枝先・取るに足らないこと、「転倒」が逆さにすることで(四字熟語辞典オンライン)、四字熟語を知る辞典は、「転倒」は古くは多く「顛倒」と書いたと注記する。日国が挙げる最初の実例は河上肇『貧乏物語』(1916年)の「本末顛倒の見方」である。漢籍には、宋代の史書『蜀檮杌』の自序などに「本末顛倒」の字面が見え、維基文庫で確認できるが、日本語の四字熟語の出典とする辞典は確認できなかった。鎌倉時代の仏教で本寺と末寺の力関係が逆になったことに由来すると説く解説も一部にあるが、辞典では裏付けが取れていない。

例文

  1. ESに「資格の取得が目的になり、勉強の中身が薄くなっていたと気づき、本末転倒だと思って学習計画を作り直しました」と書いた。
  2. 朝礼で「決まりを守ることが目的になって、お客様を待たせるなら本末転倒です」と話した。
  3. ダイエットのために食事を抜いて体調を崩すのは本末転倒だ。
  4. 節約のために遠くの安売り店まで車で通い、ガソリン代のほうがかさんでしまった。

類義語・対義語

「主客転倒」(デジタル大辞泉と四字熟語辞典オンラインが類義とする)は、主と客、主役と脇役といった立場の入れ替わりを言う語で、軽重・本末の取り違えにも転用されるが、本末転倒のほうは大事なことと枝葉の重さを取り違える点が中心である。「冠履転倒」は冠と履き物の置き場所が逆になるという字面から、地位や価値の上下の順序が乱れることを言い、日国は本末顛倒と同義にも置く。ただし冠履は上下の秩序を咎める響きが強く、日常の優先順位の誤りには本末転倒のほうが通じる。対義語として辞典が明示する語は確認できなかった。

こんなシーンで使う

他人の行動に向けて「それは本末転倒です」と言うと、聞き手にはその人の判断を丸ごと否定する強い断定として届き、会議では角が立つ。自分の過去の失敗に使い、何が本で何が末だったかを具体的に述べると、面接官や上司には、目的に立ち返って考えられる人という見え方になる。指摘する側に回るときは「本来の目的に照らすと」と言い換えたほうが受け入れられやすい。評価を下す語なので、座右の銘として掲げる内容がなく、向かない。

よくある質問

本末転倒の類義語は?
主客転倒、冠履転倒
本末転倒の由来は?
出典は特定されていない。精選版日本国語大辞典、デジタル大辞泉、四字熟語を知る辞典、四字熟語辞典オンラインのいずれにも典拠は示されていない。
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