四字熟語

栄枯盛衰(えいこせいすい)

栄えたり衰えたりすること。隆盛と衰退が代わる代わる訪れることをいう。

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由来

この語の漢籍上の出典は特定されていない。デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典のいずれも、典拠となる書名を示していない。日本国語大辞典が初出の実例に挙げるのは歌舞伎『二張弓千種重籐(秩父重保)』(1878)の「栄枯盛衰は世の習ひと言ひながら」で、これは辞典に載る実例であって成立時期を示すものではない。四字熟語を知る辞典によれば、「栄枯」はもと草木が茂ることと枯れることを指し、「盛衰」と同じような意味合いの語を重ねて強調した表現である。『平家物語』冒頭の「盛者必衰」とは別の語で、辞典はこれを出典として挙げていない。 『二張弓千種重籐』の例は、源氏の棟梁に触れる台詞の中で「世の習ひ」と並んでおり、人の一代や家の盛衰を詠嘆する語として使われていたことが分かる。

例文

  1. 創業五十周年の式典で「五十年には栄枯盛衰がありました。今日この場に立てるのは、苦しい時期にも残ってくれた皆さんのおかげです」と挨拶した。
  2. 面接で、老舗が栄枯盛衰を越えて続く理由に関心があり、御社が事業転換をしてきた歴史を調べて志望したと話した。
  3. 栄枯盛衰は世の習いと言うが、あの商店街の変わりようには言葉が出なかった。
  4. 歴史の授業で、ある王朝の栄枯盛衰を年表にまとめた。
  5. 経営学のレポートで、成長期・停滞期・再建期というように、ある家電メーカーの栄枯盛衰を三つの時期に分けて分析した。

類義語・対義語

「諸行無常」は仏教の教えで、栄衰に限らずあらゆるものが移り変わると説く。栄枯盛衰は上がり下がりの両方を並べた世俗の言い方である。「盛者必衰」は栄えた者はいずれ衰えるという一方向を言い、栄枯盛衰は衰えた者が再び栄える側も含む。「浮沈」は一人や一社の運命に、「興亡」は国家や王朝に使われることが多い。どれを選ぶかは、語る対象が人・企業・国のどれかで決めると外れにくい。辞典は対義語を挙げていない。

こんなシーンで使う

歴史や経営を長い時間軸で見ている人、という達観した印象を聞き手に与える。式典で組織の歩みを語るときは、衰えた時期を乗り越えた話とセットにすると、感謝や決意に変わる。逆に、自分の今や相手の会社に向けて使うと、落ち目だと言っているように聞こえ、取引先や目上には失礼になる。就職の志望動機に使うなら、調べた事実を一つ添えないと、評論めいた一般論で終わる。 年頭や周年の挨拶など、組織の歴史を一言でまとめたい場面で、過去を振り返りつつ前向きな締めに繋げる使い方が収まりがよい。

よくある質問

栄枯盛衰の類義語は?
浮沈
栄枯盛衰の由来は?
この語の漢籍上の出典は特定されていない。デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典のいずれも、典拠となる書名を示していない。
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