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「トースト~幸せになるためのレシピ~」のあらすじ・感想まとめ

投稿日:2017年4月16日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です>

今回の記事では、Netflixで視聴した映画「トースト~幸せになるためのレシピ~」のあらすじと感想をまとめます。(※この記事にはネタバレが含まれます)

「トースト~幸せになるためのレシピ~」あらすじ・感想

「トースト~幸せになるためのレシピ~」は、イギリスのフードライターであるナイジェル・スレイター氏の自伝をもとにつくられた映画で、スレイター氏が複雑な家庭環境を経て料理の道へ進むまでが描かれています。

つまり、彼が料理の道に進む理由となった部分を描いているので、美しい料理がたくさん並んで登場するような料理中心の物語ではありません。

また幼少期の出来事が中心となっているため、大半の部分は彼の役を子役が演じています。

とはいえ、見応えのあるストーリー展開であることに加えて全体的に映像がきれいなので、その点でも楽しめます。

(なお、内容は彼の記憶や実際の出来事に基づいたものとなっていますが、すべてが実話という訳ではなく、実話をもとにしたフィクションです)

 

あらすじ

9歳のナイジェルは工場を経営している父親のアランと喘息を患っている母親と一緒に暮らしています。

母親は料理が全くできず、鍋で缶詰を温めることにすらも失敗し代わりに夕食はトーストを出すというレベルです。それでもナイジェルは母親のことが好きですが、日々美味しい食事に憧れを抱いています。

そして程なくして母親が亡くなり、父親と2人の生活が始まります。

父親と息子の二人暮らしでは当然食事は相変わらずで、さらに父親は癇癪持ちで関係は良好ではありません。

ナイジェルは自分で食材を用意して調理し美味しい食事を用意して父親の気持ちをつかもうと努力しますが、ある時掃除人としてポッター夫人が家に出入りするようになります。

彼女は掃除だけではなく料理も上手く、彼女を気に入った父親のアランは、ある日ナイジェルに何も告げず突然郊外の家に引っ越し、そこでポッター夫人と暮らすことを告げます。

そしてナイジェルが納得行かないまま、そこでの3人の生活が始まります。

 

ストーリーのポイント

この映画のポイントとなる点としては、まずナイジェルは早くに母親を亡くした上に父親とは心が通わず、さらにはポッター夫人が現れることで居場所を失っていくということが挙げられます。

父親はポッター夫人が現れて一緒に暮らすようになったことで、美味しい食事を始め満足できる生活を手に入れますが、それは幼いナイジェルがある意味犠牲になることで成り立っています

(ナイジェルにしてみれば、好きではないポッター夫人との同居や友達と離れた郊外での生活は嫌に決まっていますが、そこは子どもであるがために状況を受け入れるしかありません)

それでも、心が通わないとはいえ父親は父親なので愛情を得たいと願います

そして自ら美味しい料理を作って父親の愛情を自分に向けようと試み、ポッター夫人と張り合うようになっていきます。

 

視聴した感想

ナイジェルにとっての料理は、まず「美味しいものを食べられなかった幼いころの憧れであったこと」、そして「父親の愛情を得るための手段」となり、さらには週末にレストランで働き始め、「居場所のない家から離れるための手段」となりました。

料理が好きといった理由で始めたのではなく、どちらかと言うと欠けているものを埋めることが目的だったというところが意外に思いました。

そして17歳になった彼が料理の道に進むことになった決定的な出来事として、父親の死とポッター夫人の存在があります。

レストランでの仕事を反対されたナイジェルが仕事を辞めることになり家に帰ると、ポッター夫人から父親が亡くなったことを告げられます。

そしてそれを悲しむ隙もなく、夫を亡くしたポッター夫人が「これからは2人でやっていこう」と擦り寄ってきますが、ナイジェルは一人家を出る決心を固めます。

そして荷物をまとめて家を出ようとするナイジェルが、去り際にポッター夫人に向かって「ありがとう」と言う場面がありますが、おそらくこれは、それまでのナイジェルは一人で生きることにどこか迷いがあったけれど、彼女の振る舞いが結果的に家を出る決心を後押しすることになったというのが理由だと思います。

それから映画はラストの場面に進んでいき、サヴォイ・ホテルのキッチンで働くことになったナイジェルがにっこりと微笑む画で終わります。

(ちなみに、ホテルで面接を受ける場面でナイジェル・スレイター氏本人が登場しています)

個人的に、その笑顔は「家庭という満たされない存在から自由になりやっと自分の人生が始まった」という心情を物語っているように感じました。

そこまでのストーリーを彼に感情移入しながら見ていた立場からすると壮快でもありますが、その反面どこか切なさも感じられました。

というのは、たとえば「好きこそものの上手なれ」という言葉にあるような情熱的な感情というよりも、幼いころの食生活や家庭環境が彼を料理の道に推し進めたということなので、たとえその後の彼が成功したのは事実であっても、視聴した後は何ともいえない気持ちが残りました。

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まとめ

以上、「トースト~幸せになるためのレシピ~」のあらすじと感想をまとめました。

この映画は、ストーリーもまとまっていて見ごたえがあります。また映像もきれいだということも含めておすすめの作品です。

見た後に何かが残るような心に響く映画を見たいという時にはぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。

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