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「食指」の意味と使い方・例文・「触手」「食思」との違いまとめ

投稿日:2018年1月20日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「食指」(読み方:「しょくし」)という言葉は、「食指が動く」という形でよく用いられています。

しかしながら、字を見ただけでは意味が分かりづらく、他の具体的にどのようなことを表す言葉なのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。

そこで、ここでは「食指」の意味と使い方、また併せて近い意味のある「触手」「食思」との違いを説明していきます。

 

「食指」の意味と使い方・例文・「触手」「食思」との違い

それでは、以下に「食指」の意味と使い方、また「触手」「食思」との違いを説明します。

 

意味

まず、「食指」には以下のような意味があります。

人差し指。「-が動く(=物を食べたくなる。転じて、ある物事をしてみようという気になる)」

出典:明鏡国語辞典「食指」

つまり、「食指」は「人差し指」を表す語となりますが、「食指が動く」という言い方をすると「食欲が起こる、ある物事を求める気持ちになる」ことを表すとなっています。

なお、「食指が動く」という言い方は「鄭の子である公が食しの動いたのを見てご馳走になる前兆だと言った」という中国の故事からきたもので、食欲が起こることをいい、そこから転じて「物事を求める気持ちになる」ことを表すようになったものとなります。

 

使い方・例文

次に、「食指」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「ランチで行ったブッフェレストランにはさまざまな種類の豪華な料理が並び、大いに食指を動かされた」
  • 「旅先の浜松では名産品である餃子や鰻に特に食指が動いた」
  • 「友人から共同経営の話を持ちかけられたが、共同経営はトラブルが起きやすく失敗するケースが多いと知っていたため、その話には全く食指が動かなかった」
  • 「その骨董市ではアンティーク好きで目の肥えた友人には食指が動く品が見つからなかったようだ」

 

「触手」「食思」との違い

では次に、似た意味のある「触手(を伸ばす)」「食思」という語との違いについて見ていきます。

まず、これらの語には以下の意味があります。

野心をいだいて徐々に行動にうつす。

出典:広辞苑「触手を伸ばす」

食欲。くいけ。

出典:広辞苑「食思」

そして、これらの語と「食指」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「触手」:「その辺りは需要がある場所だからディベロッパーも触手を伸ばすだろう」(その辺りは需要がある場所だからディベロッパーも取得しようと動き出すだろう)
  • 「食思」:「彼はここしばらくのストレスで食思不振に陥っていた」(彼はここしばらくのストレスで食欲不振に陥っていた)
  • 「食指」:「出された料理は見た目からしても職人による極上の品ばかりだったが、昨夜飲み過ぎたせいで全く食指が動かなかった」(出された料理は見た目からしても職人による極上の品ばかりだったが、昨夜飲み過ぎたせいで全く食欲が起こらなかった)

つまり、「触手(を伸ばす)」は「何かを手に入れようと行動を起こす」こと、「食思」は「食欲」、「食指」は「食欲が起こる」ことを表すというニュアンスの違いがあります。

 

まとめ

以上、「食指」の意味と使い方、「触手を伸ばす」「食思」との違いについてまとめました。

この言葉は「人差し指」を意味しますが、主に「食指が動く」という形で用いられ、「食欲が起きる、物事をしようという気持ちになる」ことを表します。

なお、「食指が動く」という表現は「触手を伸ばす」「食欲をそそられる」という言い方との混同からか「食指を伸ばす」「食指をそそられる」といった使い方がされることが多いようです。

ただしこの表現は上述した中国の故事から来たものであることを踏まえても「食指が動く」が本来の正しい言い方となり、後に「~を伸ばす」と続ける場合には「触手を伸ばす」という言い方をします。そして、この場合には「何かを手に入れようと行動に移す」ことを表し、何かをする気持ちになる「食指が動く」とはニュアンスが異なります。

それぞれ違った場面で用いることができるため、意識して使い分けると良さそうです。

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