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「僭越(ながら)」の意味と使い方・例文・「恐れながら」「勝手ながら」との違いまとめ

投稿日:2017年7月24日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「僭越」という言葉は、「僭越ながら」という形でスピーチや挨拶などでよく用いられます。

ただし、挨拶やスピーチで使うとはいっても、それらの場面で型通りに使う語ではないため、必ずしも「僭越ながら~」といって挨拶を始めるのが適切な使い方だとは限りません。

そこで、ここではこの言葉の意味と主な使い方、また併せて似た使い方をする表現との違いを説明していきます。

 

「僭越(ながら)」の意味と使い方・例文・「恐れながら」「勝手ながら」との違い

それでは、以下に「僭越(ながら)」の意味と使い方、また「恐れながら」「勝手ながら」との違いを説明します。

 

意味・使い方・例文

「僭越」には、「自分の身分・地位・立場などを越えて出過ぎたことをすること」という意味があり、分際をわきまえずに出過ぎたことをすることを表します。

そのため、この言葉はたとえば「僭越ながら」(出過ぎたことではありますが)という形で自分よりも役職の上の人などを差し置いて挨拶やスピーチをする」場面で用いる、また「目上の人を相手に意見を述べる」「何らかの出過ぎた振る舞いについていう」場合などに用いることができます。

主な使い方を例文を使って表すと、以下のようになります。

  • 「僭越ながらその件について、私の意見を申し上げてもよろしいでしょうか」
  • 「会社の上役を相手に僭越な振る舞いをする」
  • 「いくらなんでも、そこまで彼の生活に立ち入るのは僭越だ」
  • 「僭越ながら本日の司会を務めさせていただきます」
  • 「社長に直接進言したのはさすがに僭越だった」
  • 「ご指名に預かりましたので、僭越ながら一言ご挨拶を述べさせていただきます」

 

「恐れながら」「勝手ながら」との違い

では次に、「僭越ながら」と似た使い方をする、「恐れながら」「勝手ながら」という語との違いについて見ていきます。

まず、「恐れながら」には「恐れ多いことですが」という意味があり、「相手に対して無礼で申し訳ないことではあるが」ということを表すクッション言葉として用います。

また「勝手ながら」は、「自分側の都合で物事を決めたりそれを実行すること」を表します。

これらの語と「僭越ながら」の使い方を比較すると、たとえば以下のようになります。

  • 「恐れながら」:「恐れながら、書面でのご案内のみとさせていただきます」(申し訳ないことではありますが、書面による案内のみとなります)
  • 「勝手ながら」:「誠に勝手ながら、明日は休業とさせていただきます」(勝手なことではありますが、明日は休業とします)
  • 「僭越ながら」:「僭越ながら、その件について私からご説明申し上げます」(分不相応で出過ぎたことではありますが、その件については私から説明します)

なお、「恐れ入りますが」は「恐れ多いことですが」という意味を表し、「出過ぎたこと」を表す「僭越ながら」とはニュアンスが異なるものとなりますが、「無礼で恐れ多いこととは思いますが」といったニュアンスで目上の人を前に意見を言う場合にも用いることができます。

【関連記事】:「恐れ入りますが」の意味と使い方 他のクッション言葉との使い分け方まとめ

 

まとめ

以上、「僭越ながら」の意味と使い方、「恐れながら」「勝手ながら」との違いについてまとめました。

この言葉は主に挨拶で用いられることが多いですが、挨拶における決まり文句などではなく、あくまでも「出過ぎたこと」を表す語となるため、目上の人を相手に件を述べる場合などにも用います。

また「恐れながら」も似た使い方で用いることができるので、ケースに応じてニュアンスの違いを認識した上で置き換えて用いるようにすると良いかもしれません。

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