言葉の使い方を中心にブログ運営・フリーランスに関することなど、ライティングの仕事に関わる情報を広く紹介するブログです。

Kotoログ

言葉遣い・敬語

「幸いです」の意味と使い方・「幸甚」「ありがたい」との違いまとめ

投稿日:2017年4月5日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

今回の記事では、手紙文やビジネスメールなどでよく用いられる「幸いです」の意味と使い方、また「幸甚」「ありがたい」といった類似した表現との違いについて説明します。

「幸いです」の意味と使い方・「幸甚」「ありがたい」との違い

「幸いです」は、手紙文やビジネスメールなどで主に相手に何かを依頼する時に用いる表現です。

そうした文書において、この言葉を用いることや目にする機会は多いかと思いますが、この言葉は主にどのようなケースで用いることができるのか、また他に似たような使い方をする表現にはどのようなものがあり、それらとはどのような違いがあるのかといったことに迷うケースもあるかもしれません。

そこで、ここではこの言葉の意味と使い方と併せて類似した表現との違いについて説明していきます。

 

意味・使い方

まず「幸い」には、「その人にとって望ましくありがたいこと」といった意味があります。

たとえば、以下のように文書や手紙などを通じて相手に何かを依頼する場面において用いると、「(相手が)~してくれるとありがたい」という意を表すことができます。

  • 「勝手ながら、この件について来週中に回答をいただけましたら幸いに存じます」
  • 「○日までに発送していただけますと幸いでございます」
  • 「○○について、ご意見をお寄せいただければ幸いです」
  • 「心許りの品ですが、お納めくだされば幸いです」

また別の使い方としては、以下のように「(自分が相手に対して行った行為が有益であれば)満足です」といったニュアンスの文章においても用いることができます。

  • 「~が○○様のお役に立ちましたら幸いです」
  • 「~がご参考となりましたら幸いでございます」
なお、この語を用いる場合の文末は「幸いです」以外に「幸いでございます」「幸いに存じます」などの形で用いることができますが、相手によっては丁寧語である「です」「でございます」とするよりも、「思う、考える」の謙譲語である「存じます」(存ずる)を用いるほうが良いケースもあります。

 

類似した表現

次に「幸いです」と類似した他の表現にはどのようなものがあるのか、またそれらと「幸いです」との使い分け方ついて見ていきます。

 

「幸甚です」

「幸甚」は「非常にありがたく、幸せに思うこと」という意味がある言葉です。

「幸甚です」「幸甚の至りに存じます」などの形で、「幸い(です)」と同じように用いることができますが、「幸いです」と比べより丁寧な表現といえます。

この言葉は、たとえば手紙などで目上の人に何かを依頼する場面において、以下のように用いることができます。

  • 「恐れ入りますが、至急お返事いただければ幸甚です」
  • 「お引き受けいただければ幸甚に存じます」
  • 「ささやかな会ではございますが、ご出席いただけましたら幸甚の至りに存じます」

 

「ありがたく存じます」

次に、「ありがたく存じます」という表現ですが、これは「ありがたい」と「存ずる」を組み合わせた言い方となります。

「ありがたい」には、「好ましい状態や人の好意などに出会って、めったにないことと感謝したい、喜びたい気持ちである」といった意味があり、「相手からすでに受けた好意に対して喜ばしく思っていることや感謝の気持ち」を表すことができます。

つまり、一見似ているようではあっても、この言葉は何かを相手に依頼する時に用いる「幸いです」「幸甚です」とはニュアンスが異なり、「自分の依頼に相手が何かをしてくれるとありがたい」ということではなく、「相手が何かをしてくれたことに対して感謝の気持ちを表す」ものとなります。

なお、この言葉は、たとえば「ありがたく存じます」(ありがたく思います)という形で、以下のような使い方をすることが可能です。

  • 「親切なお心遣いありがたく存じます」
  • 「ご配慮を賜ったことをありがたく思います」

 

まとめ

以上、「幸いです」の意味と使い方、類似表現についてまとめました。

この言葉は何かを相手に依頼する時に用いますが、「~してもらえるとありがたい」ということを表すため、何かを依頼するケースにおいては、直接的に「~してください」とするよりも相手に柔らかい印象を与えることができます。

また相手が目上の人となる場合においても、文末に謙譲語である「存じます」、または「幸甚です」といった語を用いるなどして使い分けるようにすると、より適切な使い方をすることができます。

-言葉遣い・敬語

Copyright© Kotoログ , 2019 All Rights Reserved.