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「忌憚」の意味と使い方・例文・「率直」との違いまとめ

投稿日:2017年7月21日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です>

「忌憚」(読み方:「きたん」)という言葉は、「忌憚のない意見」などの形でよく使われています。

誰かに本心からの意見を述べてもらいたい時に使う言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また似た意味のある「率直」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。

そこで、ここでは「率直」の意味と使い方、「率直」との違いを説明します。

 

「忌憚」の意味と使い方・例文・「率直」との違い

それでは、以下に「忌憚」の意味と使い方、「率直」との違いを説明します。

 

意味

まず、「忌憚」には以下の意味があります。

いみはばかること。遠慮。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「忌憚」

つまり、「差し障りがあるとして慎むことや遠慮すること」を表す語となっています。

 

使い方・例文

次に、「忌憚」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「皆様より忌憚のないご意見を賜りたく、当校では無記名式のアンケートをご用意いたしました」
  • 「今後のサービス向上に役立てるべく、お客様の声を募集しております。サービス・製品への不満点や改善要望など何でも結構でございますので、ぜひ忌憚のないご意見をお寄せください」
  • 「すでに長年の習慣となっていて誰も言い出す人がいないようですが、忌憚なくいえば、週に1回の定例会議は生産性がなく時間の無駄であるため廃止すべきです」
  • 「友人とはいっても皆建前を言うばかりで、彼のように忌憚なく意見を言ってくれる人はなかなかいない」

ポイント

「忌憚」は、上記のように相手から遠慮のない本心からの意見を言ってもらいたい時や逆に遠慮をせずに何かの意見を言う時に、「忌憚のない意見」「忌憚なく~する」などのように後に「~ない」という否定の言葉を伴って使うことができます。

 

「率直」との違い

次に、似た意味のある「率直」という語との違いについて見ていきます。

まず、「率直」には以下の意味があります。

飾ったり隠したりするところがなく、ありのままであること。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「率直」

そして、この語と「忌憚」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「率直」:「率直に言って、社員旅行なんて行きたくもないし時間とお金の無駄以外の何物でもないと思う」
    (≒「正直に言って、社員旅行なんて行きたくもないし時間とお金の無駄以外の何物でもないと思う」)
  • 「忌憚」:「忌憚なく言うと、社員旅行に参加したいと思っている社員は少なく、むしろ時間の無駄で行きたくないと考えている人がほとんどです。実施する意味がないので廃止を考えるべきではないでしょうか」
    (≒「遠慮なく申し上げると、社員旅行に参加したいと思っている社員は少なく、むしろ時間の無駄で行きたくないと考えている人がほとんどです。実施する意味がないので廃止を考えるべきではないでしょうか」)

ポイント

つまり、

「率直」は「取り繕ったり何かを隠したりすることなくありのままであること」(つまり、自分をよく見せようとして表面を飾ろうとしたところがないこと)、

「忌憚」は「遠慮する、控えめな言動をとること」(つまり、「これをいうと支障があるのでは」などと考えて気を使い控えめな物言いをすること)

を表すという違いがあります。

 

まとめ

以上、「忌憚」の意味と使い方、「率直」との違いについてまとめました。

この言葉は「遠慮することや慎むこと」をいい、相手に対して遠慮のない有益な意見を求める時などに「忌憚のない意見」「忌憚なく~する」といった形で使われています。

また「率直」にも近い意味がありますが、この場合は「飾り気がなくありのままであること」をいい、自分をよく見せようとして飾ったところがなく、本音をそのままに表した言動についていう場合に「率直に言って~」「率直な意見」などのように使うことができます。

これらの語は、いずれも建前などではない本心からの意見を言う時などに使うことができますが、それぞれニュアンスが異なるため、適度な場面で使い分けることが可能です。

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