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「琴線」の意味と使い方・例文・「逆鱗」との違いまとめ

投稿日:2017年9月20日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です>

「琴線」(読み方:「きんせん」)という言葉は、主に「琴線に触れる」という形で用いられます。

しかしながら、この表現は本来とは違った意味で解釈して用いられることがあるようです。

そこで、ここでは「琴線」の基本的な意味と使い方、また似た使い方をする「逆鱗」という語と比較しながらそれぞれの違いを説明していきます。

 

「琴線」の意味と使い方・例文・「逆鱗」との違い

それでは、以下に「琴線」の意味と使い方、また「逆鱗」との違いを説明します。

 

意味

まず、「琴線」には以下のような意味があります。

  1. 琴の糸
  2. 心の奥にある感動し共鳴する心情

つまり、1は楽器としての琴の「弦」を表し、2は「自分を取り巻く物事に触れて心が動くこと」を琴の弦に例えて表したものとなっています。

ちなみに、2の意味で用いられる「琴線に触れる」という表現は、「感銘を受ける」という意味の慣用句となります。

 

使い方・例文

次に、「琴線」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「その映画は幅広い層の観客の心の琴線に触れる良作だ」
  • 「生演奏というのは演奏技術を観客に届けるばかりでなく、観客の心の琴線に共鳴を起こさせるものであるべきだ」
  • 「強くピンと琴線を張る」
  • 「著者自身の半生を書き記したその本は、読者の心の琴線に触れた」

 

「逆鱗」との違い

次に、似た使い方をする「逆鱗」(げきりん)という語と比較して、それぞれの違いについて見ていきます。

まず、「逆鱗」には「目上の人の怒り」という意味があり、この語と「琴線」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「逆鱗」:「彼の仕事に対する投げやりな態度は上司の逆鱗に触れた」(目上の人を激しく怒らせた)
  • 「琴線」:「彼の表現力豊かな演奏は観客の心の琴線に触れた」(観客は彼の表現力豊かな演奏に感銘を受けた)

このように「逆鱗」は「目上の人の怒り」、「琴線」は「物事に感動し共鳴する心情」を表し、「~に触れる」という慣用句として用いる場合は「目上の人の怒りを買う」「感銘を受ける」という意味になります。

しかしながら、中には「琴線に触れる」を「怒りを買う」という意味で用いることがあるようですが、この使い方は誤用となります。

もし「(目上の人の)怒りを買う」という意味のことを述べるのであれば「逆鱗に触れる」、また「勘気に触れる(勘気を受ける)」「不興を買う」などの表現で言い換える必要があります。

 

まとめ

以上、「琴線」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は、「物事に感動して共鳴する感情」を表し、主に「琴線に触れる」という形で用います。

ただし、中には「怒りを買う」という意味で用いられることもあるようですが、それは誤用となるため「逆鱗に触れる」といった表現と区別して用いるように意識しておくと良さそうです。

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