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「懸念」の意味と使い方・例文・「危惧」「心配」との違いまとめ

投稿日:2017年6月19日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です>

「懸念」(読み方:「けねん」)という言葉は、「~が懸念される」「懸念が高まる」などの形でよく用いられています。

比較的耳にする機会が多い語ではありますが、具体的にこの言葉はどのようなことを表しているのか、もしくは似た意味のある「危惧」「心配」という語とどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「懸念」の基本的な意味と使い方、また「危惧」「心配」と比較してそれぞれの違いを説明します。

 

「懸念」の意味と使い方・例文・「危惧」「心配」との違い

それでは、以下に「懸念」の意味と使い方、また「危惧」「心配」との違いを説明していきます。

 

意味

まず、「懸念」には以下の意味があります。

  1. 先行きが気にかかって不安になること。
  2. 仏教で、一つのことに執着すること。執念。

出典:明鏡国語辞典「懸念」

上記のうち一般的には2の意味で用いられ、「将来のことが心配で不安になること」を表す語となっています。

 

使い方・例文

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「台風による豪雨の影響が懸念される」
  • 「業界の不況で事業を縮小する企業が相次ぎ、今後の動向に対する懸念が高まっている」
  • 「その地域では大地震発生時の二次災害への懸念が強く持たれている」
  • 「近年の就職難で失業率の上昇に対する懸念が増大している」
また、上記以外にも「懸念が高まる」「懸念を引き起こす」「疑念を抱く」などの形で用いることができます。

 

「危惧」「心配」との違い

では次に、「懸念」と似た意味のある「危惧」「心配」との違いについて見ていきます。

まず、これらの語には以下の意味があります。

成り行きを心配し、おそれること。危懼。

出典:明鏡国語辞典「危惧」

現在の状態、これから先のことなどが気がかりで、心を悩ませること。

出典:明鏡国語辞典「心配」①

そして、これらの語にの使い方を「懸念」と比較すると、以下のようになります。

  • 「懸念」:「多少の懸念は残るが予後の経過は極めて順調だ」(今後の成り行きに多少の不安は残っているが予後の経過は極めて順調だ)
  • 「危惧」:「勉強せずに遊んでばかりの息子の将来を危惧する」(勉強せずに遊んでばかりの息子が将来が良くない状態になるのではないかと心配する)
  • 「心配」:「いつになく帰りが遅い息子を心配する」(いつになく帰りが遅い息子が気がかりで心を悩ませる)

つまり、「懸念」は「先のことを心配して不安になること」、「危惧」は「何らかの物事の成り行きが悪い結果になるのではないかと心配すること」、「心配」は「今もしくは先のことなどが気にかかって心を悩ませること」を表すというニュアンスの違いがあります。

 

まとめ

以上、「懸念」の意味と使い方、「危惧」「心配」との違いについてまとめました。

この言葉は「先行きが気がかりで不安になること」、つまりこれから起こるかもしれないことを気にかけて不安に思うことを表し、「~が懸念される」などの形で客観的な視点からそれを述べる場合に用いられます。

また「危惧」は人の成り行きなどについて悪い結果になるのではないかと心配すること、また「心配」は主観的な視点から現在や将来のことなどに心を煩わせることを表します。

それぞれ微妙に異なる意味があるため、場面に応じて適度に使い分けると良さそうです。

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