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「従来」の意味と使い方・例文・「以前」「従前」との違いまとめ

投稿日:2017年10月12日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「従来」(読み方:「じゅうらい」)という言葉は、「従来通り~」「従来の~」といった形でよく用いられています。

さまざまな場面でよく使われる言葉ではありますが、具体的にはどのようなことを表すのか、また似た意味のある「以前」「従前」(じゅうぜん)といった語とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「従来」の意味と使い方、また「以前」「従前」との違いについて説明していきます。

 

「従来」の意味と使い方・例文・「以前」「従前」との違い

それでは、以下に「従来」の意味と使い方、また「以前」「従前」との違いを説明します。

 

意味

まず、「従来」には以下の意味があります。

以前から今まで。これまで。

出典:明鏡国語辞典「従来」

つまり、「以前から現在まで、今まで、その時まで」を表す語となっています。

 

使い方・例文

次に、「従来」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「従来通り、申し込みは書面でも受け付けています」
  • 「その企業は業績の低迷で、従来型からの路線転換を余儀なくされつつあった」
  • 「今後雇用状況は従来の状況とは大きく変わっていくことになるだろう」
  • 「従来その業務は総務部が行ってきたが、これからは企画部が担当することになった」

 

「以前」「従前」との違い

では次に、似た意味のある「以前」「従前」という語との違いについて見ていきます。

まず、これらの語には以下の意味があります。

基準となる時点や期間を含んで、それより前。また、ある出来事などを境界として、それより前。

出典:明鏡国語辞典「以前」①

今よりもまえ。これまで。以前。

出典:明鏡国語辞典「従前」

そして、これらの語と「従来」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「以前」:「彼は彼女と付き合い始めてから以前よりも顔つきが明るくなった」(彼は彼女と付き合い始めるよりも前と比べて顔つきが明るくなった)
  • 「従前」:「彼の従前の作品は自由な作風が特徴だが、これはその中でも堅実に仕上がっている」(今までの彼の作品は自由な作風が特徴だが、これはその中でも堅実な仕上がりになっている)
  • 「従来」:「今後は従来とは違い、有給休暇の取得を希望する場合には1週間前までに申請が必要になるようだ」(今までずっと行ってきているやり方とは違い、今後は有給休暇の取得を希望する場合には1週間前までに申請が必要になるようだ)

つまり、「以前」は「基準となる時点を含んだそれよりも前、もしくはある出来事を境にしてそれよりも前」(例文では彼女と付き合い始めた時を境にしてそれよりも前、つまり彼女と付き合うよりも前とその後とを比較して彼が明るくなったことをいっている)、「従前」は「今よりも前、これまで(つまり今まで)」、「従来」は「以前から今まで」を表すというニュアンスの違いがあります。

 

まとめ

以上、「従来」の意味と使い方、「以前」「従前」との違いについてまとめました。

これらの言葉は「以前から今まで」を表し、「従来の方法」(前から今までの間に行われている方法)「従来通り」(これまでの通り)などの形で用いられています。

また「以前」「従前」という語も似たような意味がありますが、これらは「基準となるある時点よりも前」「今よりも前」のことをいい、その文章で述べられているある基準となる時点、もしくはその文章の中で現在として扱われている時よりも前のことを表します。

なお「従前」(および「以前」)は、「今よりも前」という意味で「従前から」(「以前から」)という使い方をすることもありますが、「従来」は「以前から今まで」を表し「いつからいつまで」というニュアンスが含まれているため、「従来から」という使い方をすると誤用にあたります。

ただし、一般的には「従来から」という言い方を用いられているケースも多くあるようなので、その場面によっては適切な形で使い分けるようにすると良いかと思います。

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