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「情緒」の意味と使い方・例文・「風情」「心理」との違いまとめ

投稿日:2017年9月21日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「情緒」(読み方:「じょうちょ」「じょうしょ」)という言葉は、「下町情緒溢れる街並み」「情緒不安定」などの形でよく用いられます。

では上記のような表現は具体的にどのようなことを表しているのか、ここではこの言葉の意味と使い方、また「風情」「心理」といった語と比較しながらそれぞれの違いを説明していきます。

 

「情緒」の意味と使い方・例文・「風情」「心理」との違い

それでは、以下に「情緒」の意味と使い方、また「風情」「心理」との違いを説明します。

 

意味

まず、「情緒」には「ある物事に触れた時に起こるさまざまな感情、またその感情を誘い起こす独特の気分・雰囲気」そして「喜怒哀楽などの本能的な感情、情動」といった意味があります。

言い換えると、「何らかの物事に触れて起こるしみじみとした気持ち、またそれを促す独特の雰囲気や気分」、そして「外部から受ける刺激に対して起こる急激で一時的な感情」を表す語となります。

なお、「情緒」はもともと「じょうしょ」と読まれていましたが、現在では慣用読み(正式でない誤った読み方)である「じょうちょ」という読み方が一般的になっています。

 

使い方・例文

次に、「情緒」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「下町情緒が残る街をのんびりと散歩する」
  • 「異国情緒溢れるホテルに滞在し、まるで外国にいるかのような錯覚に襲われる」
  • 「歴史情緒の溢れる街を散策しながら遠い過去の時代に思いを馳せる」
  • 「彼はこの頃やけに悲観的で、その上ちょっとしたことですぐに怒り出す。情緒が不安定になっているようだ」

 

「風情」「心理」との違い

ここからは、似た意味を表す「風情」「心理」という語との違いについて見ていきます。

まず、「風情」には「風雅な趣、風流な味わい」「様子、気配」、「心理」は「心の働き、精神の状態」といった意味があります。

そして、これらの語と「情緒」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「風情」:「風情のある洋館と見頃のバラで埋め尽くされた洋風庭園を散策する」(上品で優美な味わいのある洋館と見頃のバラで埋め尽くされた洋風庭園を散策する)、「彼はどことなく悲しげな風情でそこに立っていた」(彼は何となく悲しげな様子でそこに立っていた)
  • 「心理」:「女性心理は複雑で理解しがたい」(女性の心の働きは複雑で理解しがたい)
  • 「情緒」:「異国情緒を味わえるレストランで食事をする」(そこにいることでしみじみとした感情が起こるような独特の外国らしい雰囲気を味わえるレストランで食事をする)、「彼女は一時的に情緒が不安定になっている」(彼女は一時的に喜怒哀楽などの感情の動きが不安定になっている)

つまり、「風情」は主に「風流(上品で優美な)な味わい」「様子や気配」、「心理」は「心の働き」、また「情緒」は「何らかの物事に触れた時にしみじみとした感情を呼び起こす独特の雰囲気」や「外部からの刺激を受けた時に起こる急激で一時的な感情」を表すという違いがあります。

 

まとめ

以上、「情緒」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は、「何かの物事に触れた時にしみじみとした感情を誘い出す独特の雰囲気」や「外部からの刺激を受けた時に起こる本能的な感情」を表します。

「風情」や「心理」という語も近い意味があるように思われますが、それぞれ「上品で優美な味わい」「様子や気配」、「心の働き」を表し、ニュアンスが異なります。

たとえば場所について述べる場合には、「そこに何かの感情を呼び起こすような独特な雰囲気」がある、もしくは「上品で美しい」佇まいがあるなど、その場所の特徴やそこにいる時の感情によって「風情」「情緒」を使い分けるようにすると良さそうです。

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