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「叙述」の意味と使い方・例文・「描写」「記述」との違いまとめ

投稿日:2017年11月20日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「叙述」(読み方:「じょじゅつ」)という言葉は、「~を叙述する」などの形でよく用いられています。

とはいえ、日常において頻繁に用いる語ではなく、具体的にどのようなことを表す語なのか、また近い意味のある「描写」「記述」といった語とはどのような違いがあるのか、疑問に思うこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「叙述」の意味と使い方、また「描写」「記述」と比較しながらそれぞれの違いを説明していきます。

 

「叙述」の意味と使い方・例文・「描写」「記述」との違い

それでは、以下に「叙述」の意味と使い方、また「描写」「記述」との違いを説明します。

 

意味

まず、「叙述」には以下のような意味があります。

ある物事について順を追って(書き)述べること。また、その(書き)述べたもの。

明鏡国語辞典より

つまり、「ある物事についての考えやその様子などを順序立てて書き表すことや、その書き表したもの」を表す語となっています。

 

使い方・例文

次に、「叙述」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「この本の筆者は自身で行った取材や既存の資料をもとにして事件をありのままに叙述している」
  • 「その小説は巧みな叙述トリックが仕掛けられていて読み応えのある作品だった」
  • 「この本には当時の出来事が詳細に叙述されている」
  • 「その小説は敢えて余分な描写を抑えて、簡潔で無駄のない叙述の文章によって進められている」

 

「描写」「記述」との違い

では次に、近い意味のある「描写」「記述」との違いについて見ていきます。

まず、「描写」には「現象や感情などを文章、絵画、音楽などで具体的に表現すること」、「記述」は「文章で書き記すこと」といった意味があります。

そして、これらの語と「叙述」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「描写」:「その小説は登場人物の人柄が実に細かく描写されている」(その小説は登場人物の人柄が実に細かく文章によって表現されている)
  • 「記述」:「報告書に作業の内容を記述する」(報告書に作業の内容を書き記す)
  • 「叙述」:「その本は歴史的な出来事を詳細に叙述している」(その本は歴史的な出来事を詳細に順序立てて書き表している)

つまり、「描写」は「文章や絵画、音楽といった具体的にそのことが想像できるような形で人の感情や物事の形などを表現すること」、「記述」は「何らかの事柄について文章で書いて記録すること」、「叙述」は「ある物事について筋道を立てて書き表すこと」を表すというニュアンスの違いがあります。

ちなみに、「描写」と「叙述」の違いを具体例として見ると、たとえば以下のようになります。
「叙述」:「待ち合わせの2時をとうに過ぎても彼女は現れず、次第に彼は不安に苛まれていった」
「描写」:「時計を見るともう2時半になろうとしていた。行き交う人混みに必死に目線を走らせながらも、何度も携帯電話を取り出してはメールをチェックする。いつも時間通りに行動する彼女が約束の時間をとうに過ぎても現れないことに、彼は一抹の不安を覚えた」

 

まとめ

以上、「叙述」の意味と使い方、「描写」「記述」との違いについてまとめました。

この言葉は「ある物事について順を追って述べること」といった意味があり、たとえば小説においてその場面の状況を順序立てて説明することを表します。

それに対して「描写」は、人の感情などを具体的に文章や音楽、絵などで表現することを表し、たとえば小説であれば、登場人物の感情などが具体的にどのようなものかを言葉を使って想像できるように表現することを表す語となります。

また「記述」については事実などを文章で書いて記録することを表し、「叙述」や「描写」とは異なったニュアンスがあるため、意識してそれぞれの語をうまく使い分けると良いかと思います。

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