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「急がば回れ」の由来・意味と使い方・例文・類似表現まとめ

投稿日:2017年5月8日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「急がば回れ」という言葉は、「成果を急ぐなら一見遠回りでも安全で確実な方法を取ったほうが良い」ことの例えとしてよく用いられています。

とはいえ、意味は概ね分かっていたとしても、この言葉にはどのような由来があるのか、また具体的にどのような使い方をすることができるのか、似たようなことわざには他にどのようなものがあるのかといったことを疑問に思うこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「急がば回れ」の意味と使い方、また言葉の由来と類似した表現について説明していきます。

 

「急がば回れ」の由来・意味と使い方・例文・類似表現

それでは、以下に「急がば回れ」の意味と使い方、また由来について説明します。

 

意味

まず「急がば回れ」には、「危険な近道をするよりも、遠回りでも安全な道を歩いたほうが結局は早く目的地に着く」という意味があり、上述したように「成果を急ぐなら、一見して迂回であっても着実な方法をとったほうが良い」ということの例えとなっています。

 

由来

「急がば回れ」は、江戸時代後期の連歌師(れんがし)「宗長(そうちょう)」の歌にある「武士(もののふ)のやばせの船は早くとも 急がば回れ瀬田の長橋」という歌がもとになっています。

この歌は、簡単にいうと「東海道方面から京まで行くには矢橋(やばせ)の港から船で渡航したほうが近道だが、突風が吹き危険なため、確実な方法を選ぶならば瀬田の唐橋(長橋)を渡ったほうが良い」ということを表すものとなっています。

つまり、「船で湖を横切るほうが距離が短く短時間でたどり着けるように見えても、突風で難破することがあっては意味がなく、安全確実な陸路を選ぶほうが良い」ということになります。

 

使い方・例文

次に、「急がば回れ」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、何らかの成果を急いでいる状況について述べる場合などに、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「時間がないからと通ったことのない近道を行ったら、逆に迷ってかなり時間をとってしまった。これならいつもの道を通ったほうが早く着いたよ。まさに急がば回れだ」
  • 「契約をもらうにはまず顧客との信頼関係を築くことだ。成果を焦るよりも急がば回れの精神が大切だ」
  • 「その技術は一朝一夕の努力では身につかない。急がば回れで着実に自分のものにするように心がけることが必要だ」
  • 「試験に合格したいならば、急がば回れで確実な勉強法を実践することが一番だ」
  • 「語学は短期間では習得できない。急がば回れで少しずつ身に付けることだ」
  • 「これまで自分は急がば回れをモットーにして、安易な成果を求めず物事を着実にこなしてきました。そのため、簡単に結果を出せないことに対しても手を抜かずに努力をする習慣が身に付いています」

 

類似表現

では次に、「急がば回れ」と似た意味のある他の表現について見ていきます。

この言葉と同じような意味を持つことわざには、「急いては事を仕損じる」(せいてはことをしそんじる)があります。

この言葉は「焦ると物事を駄目にする」、つまり「物事は焦ると返って失敗しやすい」ことを表すものとなっています。

【関連記事】:「ひいては」の意味と使い方・例文・「急く」「しいて」との違いまとめ

 

まとめ

以上、「急がば回れ」の意味や由来、使い方についてまとめました。

このことわざは、危険な近道よりも安全確実な迂回経路を選ぶほうが良い、つまり「成果を得るには一見手近で簡単に見える方法ではなく、遠回りに思えても慌てずに確実なやり方を選ぶほうが良い」ということを表します。

また、似た意味のある語として「急いては事を仕損じる」がありますが、この場合には「急ぐと返って失敗しやすい」ことを表しニュアンスが異なるため、場面に応じて両者をうまく使い分けることができます。

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