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「遺憾」の意味と使い方・例文・「残念」との違いまとめ

投稿日:2017年7月25日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「遺憾」という言葉は、よく何かの不祥事を謝罪するなどの場面で用いられます。

とはいえ、そうした場面において、この語が実際にどのような意味で用いられていてどんなことを表しているのかをはっきり認識していないということは意外と多いかもしれません。

そこで、ここからはこの言葉の意味や使い方と併せて、近い意味のある「残念」という言葉と比較しながら、両者の語の違いや、それぞれの言葉のもつニュアンスについて説明していきます。

 

「遺憾」の意味と使い方・例文・「残念」との違い

それでは、以下に「遺憾」の意味と使い方、また「残念」との違いを説明します。

 

意味

まず、「遺憾」には「思い通りにいかず心残りなこと、またそのさま、残念、気の毒」という意味があります。

何らかの思い通りにならなかった結果によって期待に背き心残りがすることを表します。

また、この言葉は「遺憾なく」「遺憾ながら」「遺憾千万」といった形で用いられることもありますが、その場合には以下のような意味を表します。

  • 「遺憾なく」:「心残りになることなく」「十分に、申し分なく」
  • 「遺憾ながら」:「残念ではあるが、気の毒ではあるが」
  • 「遺憾千万」:「物事が思い通りにいかず非常に心残りであるさま、この上なく残念に思うこと」

 

使い方・例文

では、上記の意味をもとにして、この言葉の使い方を例文を使って見ていきます。

「遺憾」は、たとえば「思い通りにならないことで期待に背いた自分の行為を詫びる」「相手の行為を非難する」などの場面において、主に以下のような使い方をすることができます。

  • 「遺憾ながら、○○という理由から弊社は海外事業から撤退することを決定いたしました。皆様方にはご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございませんが、何とぞご理解賜わりますようお願い申し上げます」
  • 「このたびの不祥事について深く遺憾の意を表します」
  • 「この場に彼がいないことは誠に遺憾である」
  • 「こういう人為的なミスが頻発するとは誠に遺憾千万である」
  • 「今回その賞の受賞を逃したことは遺憾に堪えない」
  • 「この作品には彼の才能が遺憾なく発揮されている」

 

「残念」との違い

次に、「遺憾」と似た意味を表す「残念」という語との違いについて見ていきます。

まず、「残念」には「済んでしまった物事に満足がいかなくて心残りに感じること、未練のあること」「悔しく思うこと、無念」という意味があり、「期待通りではない結果や状態に失望して心残りに感じること」や「期待通りに行かなかった人の気持を汲み取って慰める」際に言う言葉となります。

この言葉と「遺憾」の使い方を比較してみると、以下のようになります。

  • 「残念」:「本日はお会いできずに残念でした」(すでに済んだことに対して満足できず心残りに思う)
  • 「遺憾」:「遺憾ながら本公演は中止とさせていただきます」(計画通りにならなかったことで期待に背いたことを残念に思う)

つまり、「残念」は「何らかの実現を心待ちにしていた結果がその通りではなかったことに自身が満足できず心残りを感じること」を表すことに対して、「遺憾」は「あらかじめ思っていた通りの状況にならず、期待に背く結果になったことに対して心残りを感じること」を表すというニュアンスの違いがあります。

 

まとめ

以上、「遺憾」の意味と使い方、「残念」との違いについてまとめました。

この言葉は、「思い通り、計画通りにならなかったことで期待に背いたことを心残りに感じること」を表し、それについてお詫びをする場面や相手を非難する場面などで用いることができます。

また、「残念」という語は「期待した通りの結果にならなかったことに対して自身が満足できずに心残りに感じること」を表します。

両者ではニュアンスに大きな違いがあり使用する場面も異なりますが、厳密に使い分けたい場合には、上記のようなニュアンスの違いを意識して使い分けると良いかと思います。

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