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「ひいては」の意味と使い方・例文・「急く」「しいて」との違いまとめ

投稿日:2017年9月15日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「ひいては」(漢字では「延いては」と書きます)という言葉は、「喫煙は喫煙者本人の健康、ひいては家族や周囲の人の健康にも影響を及ぼす」などの形で用います。

ただし、この言葉は「急く(急いては)」「しいて」といった類似した語と混合した使い方をされたり、意味が区別されにくかったりする場合があるようです。

そこで、ここでは「ひいては」の意味と使い方と併せて、「急く」「しいて」と比較しながらそれぞれの違いを説明していきます。

 

「ひいては」の意味と使い方・例文・「急く」「しいて」との違い

それでは、以下に「ひいては」の意味と使い方、また「急く」「しいて」との違いを説明します。

 

意味

まず、「ひいては」には「それが原因になって、さらには」といった意味があり、何かの物事が元になって別の事柄が続くことを表します。

 

使い方・例文

次に、「ひいては」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「幼少期の体験というのは子どもの人格形成、ひいては人生全体に影響を及ぼすものだ」
  • 「健康管理をしっかり行うことは自分のため、ひいては家族のためでもある」
  • 「受験前のこの時期をどう過ごすかで試験の結果、ひいては高校・大学受験にも影響が及ぶことになる」
  • 「その商品の開発は、我が社の発展、ひいては業界全体の活性化につながるだろう」

 

「急く」「しいて」との違い

ここからは、「ひいては」と混合されやすい「急く」(せく)「しいて」(強いて)という語との違いについて見ていきます。

まず、「急く」は「急ぐ、早くしようと焦る」、「しいて」は「あえて、無理矢理に」といった意味があります。

そして、これらの語と「ひいては」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「急く」:「そんなに苛立つな。『急いては事を仕損じる』というだろう」(『物事は焦るとかえって失敗しやすい』というのだから、そんなに苛立つな)
  • 「しいて」:「優雅に旅行しているような暇もないけれど、しいていうならヨーロッパを一周してみたい」(旅行している暇はないが、あえて言うならヨーロッパを一周してみたい)
  • 「ひいては」:「印刷物を減らすことは手間や経費の削減、ひいては環境保護にも役立つことになる」(印刷物を少なくすることは手間や経費の削減、さらには環境保護にも役立つ)

初めに「急く」という語についていうと、この言葉は「気が急く」などの形で使用し「心が逸る(はやる)、焦る」ことを意味するものです。

上記例文に挙げたように「急いては事を仕損じる」(せいてはことをしそんじる)ということわざに用いられていますが、中にはこれを「ひいては事を仕損じる」といった形で用いられることがあるようです。

ただし上記のように、このことわざは「物事は焦ると返って失敗しやすい」ことを意味するものなので、「ひいては」ではなく「急いては事を仕損じる」となることに注意が必要です。

また、「しいて」という語も「ひいては」と混合されることがあるようですが、この語は漢字で「強いて」と書き、「無理矢理に、あえて」といった意味を表します。

「しいて言えば~」「しいてとは言わないが~」などの形で用いられ、「その結果、さらには」といった意味を持つ「ひいては」とは意味や使い方が異なるものとなるため、両者を区別して用いる必要があります。

 

まとめ

以上、「ひいては」の意味と使い方、「急く」「しいて」との違いについてまとめました。

この言葉は「延いては」と書き、「その結果、さらには」という意味を表します。

類似した「しいて」(強いて)という語との区別がされにくかったり、「急いては事を仕損じる」ということわざを「ひいては事を仕損じる」と間違った使い方がされたりすることもあるようですが、それぞれ文字から考えると区別がしやすいため、そこから適度に使い分けるようにすると良いかと思います。

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