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「背水の陣」の由来・意味と使い方・例文・類義語まとめ

投稿日:2017年5月19日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です>

「背水の陣」(読み方:「はいすいのじん」)という言葉は、「背水の陣を敷いて~する」「背水の陣で~する」などの形で用いられています。

それほど日常において頻用する語ではなく、具体的にこの言葉がどのようなことを表し、どのような使い方をするのか疑問に感じることがあるかもしれません。

そこで、ここでは「背水の陣」の意味と使い方、言葉の由来、また類似した意味のある言葉には他にどのようなものがあるかを説明していきます。

 

「背水の陣」の意味と使い方・由来・例文・類義語

それでは、以下に「背水の陣」の意味と使い方、由来、類義語について説明していきます。

 

意味・由来

「背水の陣」は「背後に川や湖などを後ろに控えて布陣する陣立」のことで、中国の歴史書「史記 淮陰侯伝」の故事に由来する語となっています。

その故事とは、「漢の名将韓信が趙の軍との戦いにおいて(退けば水に溺れることから)川を背に陣を布いて味方に決死の覚悟をさせ、その結果見事に敵を破った」というものです。

ただし、このもとになった故事の戦いはあらかじめきちんとした戦略を立てた上で行われたともいわれています。

つまり、韓信は味方を背水の陣に置くことで敵を油断させる効果が得られることも見込んでおり、また隙きをついて別働隊が敵の城を落とす作戦も同時に行われていたなど、必ずしも決死の覚悟で戦って勝利を収めることを意図したものではなかったようです。

しかしながら、数で劣る味方の兵たちが川を背にして決死の覚悟で戦ったことで敵を一旦退却させ最終的に勝利を収めていることから、「一歩も退くことができない絶体絶命の立場で事にあたること」「失敗すれば滅亡する覚悟で事に当たること」の例えとして用いられています。

 

使い方・例文

次に、「背水の陣」の使い方を例文を使って見ていきます。

「背水の陣」は、「失敗したら後がない状況において全力で何かを行う」という場面において、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「背水の陣を敷いて会社の再建を図る」
  • 「背水の陣で事業の改革に臨む」
  • 「背水の陣で新事業を展開する」
  • 「受験は今年が最後と背水の陣で挑む」
  • 「背水の陣で出馬し、前回の落選から見事に返り咲いた」
  • 「背水の陣で展開した新事業が成功し経営を持ち直すことができた」
  • 「背水の陣を敷いて立ち上げた事業で成功する」

 

類義語

では次に、「背水の陣」の類義語について見ていきます。

「背水の陣」と同じような意味を持つ言葉に「破釜沈船」(はふちんせん)があります。

この言葉も「史記」の故事によるもので、「釜を破り船を沈む」と訓読し、「出陣の時に釜を打ち壊し船を沈めて退路を断つ」という意から「決死の覚悟で出陣すること」「生きて帰らない決意を示すこと」を表すものとなっています。

 

まとめ

以上、「背水の陣」の意味や由来、使い方についてまとめました。

この言葉は「これで駄目なら後がない」といった状況下で全力を尽くして何かに臨むことを表します。追い詰められたここ一番の状況を表したい場合などに用いると、より適切にその状況を表すことができそうです。

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