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「逆説」の意味と使い方・例文・「逆接」「パラドックス」との違い

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「逆説」(読み方:「ぎゃくせつ」)という言葉は、「逆説的に言うと~」などの形でよく用いられています。

事実とは相反する内容のことや矛盾しているようなことについて述べる場合に使われている語ではありますが、具体的にはどのようなことを表すのか、また「逆接」「パラドックス」といった似た意味のある語とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「逆説」の意味と使い方、また「逆接」「パラドックス」との違いを説明していきます。

 

「逆説」の意味と使い方・例文・「逆接」「パラドックス」との違い

それでは、以下に「逆説」の意味と使い方、また「逆接」「パラドックス」との違いを説明します。

 

意味

まず、「逆説」には以下のような意味があります。

  1. 一見真理に反するように見えて、よく考えると一面の真理を表している説。
  2. ある命題から正しい推論によって導き出されているように見えて、結論で矛盾をはらむ命題。パラドックス。
  3. ある事実に反する説で、その説に反対する正当な論拠を見出しがたいもの。パラドックス。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「逆接」

つまり、「事実ではないように見えながらも、よく考えてみるとその一部においては事実であることを表している説」「それが正しいかのように見えるけれど結論に矛盾を含む命題」「事実(や通説)とは食い違っているが、かといってそれに反対する根拠を見つけ出すことが難しい説」を表す語となっています。

 

次に、上記1~3の意味を踏まえて、「逆説」を表す例を言葉やことわざ、例文を使って挙げると以下のようになります。

  1. 「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」(成果を急ぐならば一見してまわり道であっても安全・確実な方法をとったほうが良い、ということ)
  2. 「価格が下がれば需要が増える。しかし、それに比例して所得が下がったなら物の価格が下がっても必ずしも需要が増えるとは限らない」
  3. 「アキレスと亀(ゼノンのパラドックス)」(前方からスタートした亀との競争で、俊足のアキレスはいつまでも亀に追いつけないという逆接)

 

使い方・例文

次に、「逆説」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「一方的に子どもの世話をして育ててやっていると驕り高ぶる親もいるが、必ずしもそうとはいえないだろう。逆説的に言うと、子育てを通じて親が子どもから学ぶことも多いっていうことだ」
  • 「頭が良くないから勉強が嫌いだという人もいるが、逆もまた然りだ。つまり、逆説的だが、頭が悪いから勉強嫌いなのではなくて、勉強が嫌いで学ぼうとしないから頭が良くならないということだ」

 

「逆接」「パラドックス」との違い

次に、似た意味のある「逆接」「パラドックス」との違いについて見ていきます。

まず、これらの語には以下の意味があります。

二つの句・文を接続するとき、前の句・文とは逆の含意をもつ句・文を後に続けること。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「逆接」

逆接。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「パラドックス」

そして、これらの語と「逆説」の使い方を比較してみると以下のようになります。

  • 「逆接」:「その店は駅から遠い上に路地裏の分かりにくい場所に立地している。にもかかわらず、いつ行っても満席状態だ」
  • 「パラドックス」:「地動説は天動説が覆されるまでの長い間パラドックスと見なされていたと考えられる」
  • 「逆説」:「逆説的に聞こえるかもしれないが、笑うから楽しくなるのであって、楽しいから笑うのではない」

つまり、「逆接」は「2つの文章を接続する時に、前の文章と逆のことを意味する文を後に続けること」(上記の例文では、前後二つの文章において、前の文(「駅から遠く分かりにくい場所」)と逆の意味を含む文(「満席状態」)を後に続けています)をいい、「パラドックス」(英語のparadox)は「逆接(ただし2・3の意味、上記例文では3に該当)」と同意の語として用いられているものとなっています。

 

まとめ

以上、「逆説」の意味と使い方、「逆接」「パラドックス」との違いについてまとめました。

この言葉は「ある事実や通説と反しているように見えて、その一部には事実を表している説」などをいう語で、主に一般的な考えとは反対の見方でもって話を進めていく場合に「逆説的に言うと~」(普通とは逆の方向からいうと~)などの形で用いられています。

また「逆接」は、2つの文章をつなぐ時に前とは反対のことを意味する文を後に続けることをいいます。

つまり、「逆接」は「逆説」とは異なる類のことを表す語となりますが、「パラドックス」については「逆説」とほぼ同じような意味の語として扱うことができます。

たとえば、上記のように一般的な事実とは逆の考え方で話をする場合や正しいことのようでも矛盾した結論となることについて述べる場合などには、これらの語を使って話を展開していくと良いかと思います。

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