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「幻想」の意味と使い方・例文・「空想」「妄想」との違いまとめ

投稿日:2017年9月24日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です>

「幻想」(読み方:「げんそう」)という言葉は、「幻想を抱く」「幻想する」などの形でよく使われています。

現実にないことを事実かのように想像することをいう時に使われている言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また似た意味のある「空想」「妄想」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問を抱く人もいるかもしれません。

そこで、ここでは「幻想」の意味と使い方、「空想」「妄想」との違いについて説明していきます。

 

「幻想」の意味と使い方・例文・「空想」「妄想」との違い

それでは、以下に「幻想」の意味と使い方、また「空想」「妄想」との違いを説明します。

 

意味

まず、「幻想」には以下の意味があります。

現実にないことをあるように感ずる想念。とりとめもない想像。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「幻想」

つまり、「現実には存在しないことを実際にあるかのように思い浮かべること」を表す語となっています。

 

使い方・例文

次に、「幻想」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「自分の子供を愛していない親はいないというのは幻想に過ぎない。虐待したり意図的に子供の幸せを妨害したりする親も存在する」
  • 「弁護士になればエリートコースを歩むことができ一生安泰だと幻想する人もいるようだが、今では弁護士は飽和状態で就職も厳しいのが実情だ」
  • 「子供の頃は自分の夢は将来必ず実現するという幻想を抱いていた
  • 「その庭園は夜になるとライトアップされ、夜の暗闇の中にぼんやりと色とりどりの淡い光りが浮かぶ、いかにも幻想的な雰囲気になる」

ポイント

「幻想」は、上記のように現実ではないことをまるでそれが事実であるかのように想像することについていう場合に、「幻想を抱く」「幻想的」といった形で使うことができます。また「幻想的」という言い方をする場合には「現実から離れた空想のような様子」のことを表します。

 

「空想」「妄想」との違い

ここからは、似た意味のある「空想」「妄想」という語との違いについて見ていきます。

まず、「空想」と「妄想」には以下の意味があります。

現実をはなれて、頭の中であれこれと想像すること。また、その想像物。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「空想」

根拠のない判断に基づき、事実や論理によっても訂正されることのない主観的な信念をつくりあげること。また、その信念。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「妄想」②

そして、これらの語と「幻想」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「空想」:「サンタクロースは実在していない空想上の人物であることは言うまでもないが、存在を信じている小さな子どもの夢を壊してはいけない」
    (≒「サンタクロースは現実離れした想像からつくられた実在しない人物であることは言うまでもないが、存在を信じている小さな子どもの夢を壊してはいけない」)
  • 「妄想」:「両親と同居している彼は、母親が最近被害妄想気味でちょっとのことで気分を害しては愚痴や文句を言ってくるとこぼしていた」
    (≒「両親と同居している彼は、母親が最近自分の中の物の見方で物事を判断して、ちょっとのことで気分を害しては愚痴や文句を言ってくるとこぼしていた」)
  • 「幻想」:「失敗するのは良くないことだという考えは幻想に過ぎない。実際には失敗から見出だせるものはたくさんあるものだ」
    (≒「失敗するのは良くないことだという考えは、それが事実であるかのように頭の中で考えているだけのことに過ぎない。実際には失敗から見出だせるものはたくさんあるものだ」)

ポイント

つまり、

「空想」は「ありそうにもないことを頭の中であれこれと想像すること」、

「妄想」は「根拠のないことを主観に基づいて判断してそうと信じること」、

「幻想」は「現実ではないことをそれが事実かのように頭の中で考えること」

を表すというニュアンスの違いがあります。

 

まとめ

以上、「幻想」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は「事実ではないことを現実かのように想像すること」を表し、現実ではないことをそれが実際にあることや真実であるかのように考えていることについていう場合に、「幻想を抱く」「幻想する」などの形で使われています。

また、「空想」や「妄想」も同じような意味がありますが、「空想」は現実離れしたことを想像することをいい、「空想に耽る」「空想する」などの形で使います。

そして、「妄想」は根拠がないにもかかわらず主観的な判断でそれを正しいと信じることをいい、「被害妄想」などの形で使うことができます。

これらの語はいずれも現実ではないことを想像することについていいますが、それぞれ異なるニュアンスがあるため、適度な場面で使い分けることができます。

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