「画竜点睛」の意味と使い方・例文・類義語まとめ

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「画竜点睛」(読み方:「がりょうてんせい」)という言葉は、「画竜点睛を欠く」といった形でよく用いられています。

とはいえあまり頻繁に用いられる語ではなく、この言葉は具体的にどのようなことを表すのか、また近い意味の語には他にどのようなものがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「画竜点睛」の意味と使い方、また類義語にあたる語について説明していきます。

 

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「画竜点睛」の意味と使い方・例文・類義語

それでは、以下に「画竜点睛」の意味と使い方、また類義語との違いを説明します。

 

意味

まず、「画竜点睛」には以下のような意味があります。

物事をりっぱに完成させる最後の仕上げ。また、物事の全体を引き立たせる最も肝心なところ。

出典:明鏡国語辞典

つまり、「最後の仕上げをしてその物事の出来栄えを良いものにすること、また、少し手を掛けて全体的な出来栄えをよく見せること」を表す語となっています。

 

使い方・例文

次に、「画竜点睛」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「その小説は途中まで面白かったが、肝心な謎解きの描写が不十分で画竜点睛を欠いている印象が否めなかった」
  • 「昨日のサスペンスドラマは巧妙なトリックが描かれ見ごたえのあるものだったが、終盤で明らかになった犯人像や事件の動機が稚拙でそれまでが台無しになったように感じた。画竜点睛を欠ていてもったいないと思う」
  • 「この映画はストーリーも良いし全体的に悪くはないが、主演に女優が主人公のイメージに合わず画竜点睛を欠いている」
  • 「その作品は、読後に画竜点睛を欠いているような物足りなさがあった。しかし改訂版では、最後に加えられたセリフによって主人公の心情が如実に表現されてうまく物語が終結しており、それだけで作品全体の印象が変わったように感じた」

 

類義語

では次に、「画竜点睛」の類義語について見ていきます。

この言葉と近い意味のある語には、以下のようなものがあります。

 

仏作って魂入れず

まず、「仏作って魂入れず」には以下の意味があります。

苦心してなしとげた物事が、肝心な点を抜かしたために何の役にもたたなくなることのたとえ。

出典:明鏡国語辞典

つまり、「何かをほぼ達成させた状態にありながらも、重要な部分が抜け落ちている」ことを表し、以下のように用いることができます。

  • 「その画家の作品は一見してどれも美しい絵に仕上がっているが、見る人の心に訴えかけるようなものが感じられず、ただの上手な絵でしかない。仏作って魂入れずで芸術と呼べるものではないように思う」
  • 「彼の書いた小説は、ストーリーもまとまっていて作品として成立しているようではあるが、一貫したテーマがなく全体を通して何が言いたいのかが分からない。読者にしてみれば読後に残るものが何もなく、いかにも小説という形だけにこだわって書いた仏作って魂入れずの作品だ」

 

まとめ

以上、「画竜点睛」の意味と使い方、類義語についてまとめました。

この言葉は、「最後の仕上げをしてその物事を立派に完成させることや、少しの手間を加えて全体の仕上がりを良くすること」を表し、主にそうした最後の仕上げができていないことについて述べる場合に「画竜点睛を欠く」という形で用いられます。

類義語には「仏作って魂入れず」がありますが、この場合には「苦心して何かを行い、ほとんど物事が完成しているけれど、肝心なことが抜け落ちているために役に立たないものになること」を表します。

つまり、単に全体を引き立てる仕上げが不十分な「画竜点睛」とは異なり、肝心なところを抜かしたためにそれまでの努力が役に立たないことをいいます。

近い意味がありますが、微妙にニュアンスが異なるため、ケースに応じて適度に使い分けることができます。