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「蓋然性」の意味と使い方・例文・「確実性」「必然性」「可能性」との違いまとめ

投稿日:2017年12月19日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「蓋然性」(読み方:「がいぜんせい」)という言葉は、「蓋然性が高い」「蓋然性が低い」などの形でよく用いられています。

しかしながら、日常的な会話などで頻繁に用いる語ではなく、この言葉が具体的にどのようなことを表すのか、もしくは近い意味のある「確実性」「必然性」「可能性」といった語とどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「蓋然性」の意味と使い方、また「確実性」「必然性」「可能性」と比較してそれぞれの違いを説明していきます。

 

「蓋然性」の意味と使い方・例文・「確実性」「必然性」「可能性」との違い

それでは、以下に「蓋然性」の意味と使い方、また「確実性」「必然性」「可能性」との違いを説明します。

 

意味

まず、「蓋然性」には以下のような意味があります。

ある事柄が起こる確実性の度合い。また、ある事柄が真である確実性の度合い。確からしさ。プロバビリティー。

出典:明鏡国語辞典「蓋然性」

つまり、「ある物事が起こることが確かであることの度合いや、ある物事が正しいという確実性の度合い」を表す語となっています。

 

使い方・例文

次に、「蓋然性」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「そのような食品の保存方法では食中毒につながる蓋然性が高い」
  • 「これらの点を踏まえて考えると、その添加物が健康に害を及ぼす蓋然性が大きい」
  • 「そのエリアは最寄り駅からは多少離れているが、競合店もなく住宅街の中にあるため見込み客も多く採算が取れる蓋然性は高い」
  • 「今のやり方では競合店に客足が流れる蓋然性が高い。独自メニューを打ち出して差別化を図っていく必要があるだろう」

 

「確実性」「必然性」「可能性」との違い

では次に、近い意味のある「確実性」「必然性」「可能性」という語との違いについて見ていきます。

まず、これらの語には以下の意味があります。

確かで疑うことのできないさま。判断または推論が、理論上の推理の法則に照らして、少しの誤りもないような性質であること。

出典:精選版 日本国語大辞典「確実性」

必ずそうなるはずの要素、性質。そのように帰着せざるを得ない性向。

出典:精選版 日本国語大辞典「必然性」

  1. 実現できるという見込み。現実となりうる見込み。
  2. 何かを実現できる潜在的な要素。

出典:明鏡国語辞典「可能性」

そして、これらの語と「蓋然性」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「確実性」:「確実性に乏しい情報を掲載するわけにはいかない」(不確かな情報を掲載するわけにはいかない)
  • 「必然性」:「この部分は必然性に欠けるため削除したほうが良い」(この部分は必ずしも必要ではないため削除したほうが良い)
  • 「可能性」:「このペースで努力を続ければ試験に合格する可能性は十分にあるだろう」(このペースで努力を続ければ試験に合格する見込みは十分にあるだろう)
  • 「蓋然性」:「価格競争を続けていくと、業界全体が疲弊し成長率が鈍化する蓋然性が高い」(価格競争を続けていくと、業界全体が疲弊し成長率が鈍化する確実性の度合いが高い)

つまり、「確実性」は「そのことが確かで疑いようのない様子」、「必然性」は「そのこと以外にはありえないという要素」、「可能性」は「何かが実現する見込み」、「蓋然性」は「何かが起こることが確かであるという程度」を表すというニュアンスの違いがあります。

 

まとめ

以上、「蓋然性」の意味と使い方、「確実性」「必然性」「可能性」との違いについてまとめました。

この言葉は「何かが起こることが確実だということの度合い」を表し、「蓋然性が高い」(何かが確実であるという程度が高い)「蓋然性が低い」(何かが確実であるという程度が低い)などの形で用います。

「可能性」についても近い意味がありますが、この場合は「何かが実現する見込み」を表し、たとえば「可能性がある」(実現する見込みがある)「可能性が大きい」(実現する見込みが大きい)などの使い方ができます。

また、「確実性」「必然性」は「確かで疑いようのない様子」「それ以外にはありえないこと」を表し、「確実性に乏しい」(確実性が十分でない、つまり不確かである)、「必然性に欠ける」(それしかありえないという要素に欠ける)などの形で用います。

それぞれ異なるニュアンスがあるため、適度に使い分けて用いることができます。

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