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「俯瞰」の意味と使い方・例文・「鳥瞰」「展望」との違いまとめ

投稿日:2017年8月11日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です>

「俯瞰」(読み方:ふかん)は、一般的に「物事を俯瞰する」「俯瞰して見る」などの形で用いられることがあります。

ただし上記のような使い方は、この語本来の意味からすると誤った使い方だといえます。

それでは実際のところどのような使い方をする語なのか、ここではもともとの意味と使い方と併せて、似た意味のある「鳥瞰」「展望」という語と比較しながら、それぞれのニュアンスの違いと具体的な意味について説明していきます。

 

「俯瞰」の意味と使い方・例文・「鳥瞰」「展望」との違い

それでは、以下に「俯瞰」の意味と使い方、また「鳥瞰」「展望」との違いを説明します。

 

意味

まず「俯瞰」は、「高いところから見下ろすこと、全体を上から見ること」と定義されています。

つまり、「(物理的な)高所から見下ろして眺めることや、高いところから広い範囲を見下ろすこと」を表す語であるため、「物事を俯瞰する」といった形での使い方や、「俯瞰して見る」という重複表現は使い方としては誤りだということになります。

ちなみに、「俯瞰」の「俯」は「俯く(うつむく)」、つまり顔を下に向ける「瞰」は「高いところから下を見下ろす」という意味がある語となります。

 

 

使い方・例文

次に、この言葉の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、上述したように「高所から見下ろして眺める」ことについて述べる場面で、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「山頂から街を俯瞰する」
  • 「東京タワーから街を俯瞰した」
  • 「彼の家からは街を俯瞰することができる」
  • 「料理を真上から俯瞰撮影する」

 

「鳥瞰」「展望」との違い

次に、似た意味を表す「鳥瞰」「展望」「客観」という語との違いについて見ていきます。

まず、「鳥瞰」(読み方:ちょうかん)には、「鳥が見下ろすように高いところ(高所・空中)から広い範囲を見下ろして眺めること」、またそこから転じて「全体を一目で観察すること」という意味があります。

また、「展望」には以下のような意味があります。

  1. 広い範囲にわたって遠くまで見渡すこと、またその見渡した眺め、見晴らし
  2. 広い範囲にわたって社会の出来事や動向、将来人生などを見渡すこと、見通すこと(転じて事の成り行きやその予想)

そして、これらの語と「俯瞰」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「鳥瞰」:「ヘリコプターから街を鳥瞰する」(飛ぶ鳥が見ているような形で高所から街を見下ろす)
  • 「展望」:「山頂からの広い展望」(左右に繰り広げられる広く見渡した景色)
  • 「俯瞰」:「ここから京都の街が俯瞰できる」(京都の街を高いところから見下ろす)

つまり、「鳥瞰」は「飛ぶ鳥のように高いところから広範囲を見下ろして眺めること」、「展望」は「広い範囲に渡って見渡した眺め」、「俯瞰」は「高いところから見下ろすこと」を表します。

また、「俯瞰」は物理的に高所から見下ろすことを表しますが、「鳥瞰」は「物事の全体を広く見渡すこと」、「展望」は「動向や人生などを広範囲で見通すこと、見通し」(例:「彼の将来の展望は明るい」など)という意味でも用いられます。

 

まとめ

以上、「俯瞰」の意味と使い方、「鳥瞰」「展望」との違いについてまとめました。

この言葉は、「高いところから見下ろすこと」を意味し、高所から見下ろして眺めることを表します。

似たように「広い範囲を眺める」といった意味がある語に「鳥瞰」や「展望」がありますが、「鳥瞰」は「飛ぶ鳥が見下ろすように高いところから眺めること」を表し、「俯瞰」とは違った視点の角度から眺めることを表します。

また「展望」は高いところではなく広範囲に渡って見渡すこと(見晴らし)を表すといったように、それぞれ微妙に違った意味を表すため、それぞれ適した場面で使い分けるようにすると良いかと思います。

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