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「万障お繰り合わせの上」とは?意味と使い方・言い換え表現まとめ

投稿日:2017年4月13日 更新日:

<この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です>

「万障お繰り合わせの上」(読み方:「ばんしょうおくりあわせのうえ」)は、「万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます」といった形でよく使われています。

何かの会合などの案内文においてよく使用される表現ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また同じ意味のことを他の表現を使って記したい場合にはどのような言い方をすることができるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「万障お繰り合わせの上」の意味と使い方、言い換え表現について説明していきます。

 

「万障お繰り合わせの上」の意味と使い方・例文・言い換え表現

それでは、以下に「万障お繰り合わせの上」の意味と使い方、言い換え表現について説明します。

 

意味

まず、「万障お繰り合わせ」の「万障」「繰り合わせ」には、それぞれ以下のような意味があります。

いろいろのさしさわり。あらゆる差し支え。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「万障」

時間などをやりくりして都合をつけること。

出典:精選版 日本国語大辞典(株式会社 小学館)「繰り合わせる」

つまり、「万障お繰り合わせ」とは、「都合の悪い事情や時間をやり繰りすること」ことを表す語となっています。

 

使い方・例文

次に、「万障」「繰り合わせ」の使い方を例文を使って見ていきます。

これらの言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「会員研修会を下記の通り開催いたします。会員各位におかれましては万障お繰り合わせの上ぜひご出席くださいますようお願い申し上げます」
  • 「定例株主総会を下記の日程にて開催いたします。何とぞ万障繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます」
  • 「このたび役員懇親会を開催する運びとなりました。つきましては、ご多用中恐縮ではございますが、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます」
  • 「下記の通り○年度卒業生の同窓会を開催いたします。皆様には万障お繰り合わせの上ご出席いただきますようお願い申し上げます」

ポイント

「万障お繰り合わせの上」は「不都合や制約をやり繰りして都合を付ける」ことをいう表現です。主に「万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い致します」といった形で使用して「いかなる制約があっても何とか都合を付けて出席してください」ということを表します。そのため、たとえば対象者全員にほぼ強制的に出席を要する会合などの招待状の文面において使用することができます。

ただし、言葉の意味から「都合を付けて必ず出席してください」というような強い表現となるため、対象者全員の参加を促す必要がある文面以外では使わないほうが良い表現となります。

 

言い換え表現

次に、「万障お繰り合わせの上」の言い換え表現について見ていきます。

他の言い方で同じような内容のことを伝える場合には、以下のような表現を使うことができます。

  1. 「ご多忙のところ恐縮ではございますが、皆様におかれましてはぜひご出席いただきたくお願い申し上げます。なお、もしご都合が付かない場合には、○日までにお知らせいただけましたら幸いです。」
  2. 「ご多忙かとは存じますが、ぜひ奮ってご参加ください」
  3. 「ご多忙の折とは存じますが、ぜひとも皆様お誘い合わせの上でお越しください」
  4. 「多くの皆様のご参加をお待ちしております」

ポイント

上述したように「万障お繰り合わせの上」はどんなケースにも気軽に用いるものではなく、ある程度使用するケースが限られます。ですので、そこまで強制的ではないけれどぜひ出席してほしいという程度であれば、①のように「(ぜひ)ご出席いただきたくお願い申し上げます」といった表現が適当です。また、もし出席するかしないかを参加者自身の意思に任せるのであれば②~④のような表現を使うことができます。

 

まとめ

以上、「万障お繰り合わせの上」の意味と使い方、言い換え表現について説明しました。

この言葉は、案内状の文面において「万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願いいたします」といった形で使い、「都合が悪くても何とかして出席してください」ということを表します。

つまり、ほぼ強制的な意味合いとなるため、それ相応の場面に限って使用する表現です。

もしそこまで強制的な参加を促す必要がないのであれば「ぜひご出席くださいますようお願いいたします」、また参加者の意思に任せるのであれば「ご参加をお待ちしています」といった言い方をすると適当な表現となります。

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